2008年8月25日月曜日

ボストンの夏 その1

 ボストンの夏は短い。
以前から噂は聞いていた。

 春もとても短かった。4月中旬~6月中旬といったところ。
そして、6月下旬から徐々に夏に近づいて行き、7月に暑さのピークを迎え、ESRI国際ユーザカンファレンスから帰ってきた8月中旬には、すでに大分涼しくなっていた。

 実際のここ最近の最高気温は、70°F前半から80°F前半(大体20~28°C)。それなりに暑い時もあるけれど、湿度も50~60%であり、朝夕は40°F後半(8~9°C)まで下がることもある。東京の感覚で考えると、もはや秋の気配、というか秋?。
「一気に夏が終ってしまい、短い秋のあと、また厳しい冬が始まる…」と考えると切ない。


 6月など、夏へ近づくにつれて、一つ疑問を頂いていた。
ボストンの住人達は、やたらと屋外で時間を過ごしたがる、と。

 天気のいい日は、大学キャンパスや街中の芝生、公園、住宅の軒先、プールサイドなどの屋外で、本を読んだり、寝転んだり、コーヒー飲んだり、ペットと戯れたり、家族・友人同士で談笑たり、カップルでイチャイチャしたりしながら、時間を過ごしている人がとても多い。

 基本的に、アメリカ人(西洋人?)は、日本人に比べて屋外好きの傾向が強いのは間違いないが、以前過ごした西海岸のロサンゼルス周辺と比べると、ボストンの方が“屋外出現率”はだいぶ高い気がする。
 個人的には、ボストンは夏が短いがゆえに、住人はそのチャンスを堪能しようと、できる限り、太陽の下で過ごそうとしているのではないか?と考えている。そして、ボストンの夏は、期間は短いけど、上述のような温度と湿度であるため、屋外で過ごすのに最適だ(ロサンゼルス周辺は暑すぎる!)。加えて、夏のボストンは、夕方に突然、スコールのような激しい雨が降ったり、街中に雷が落ちまくることも多いため、晴天時間の希少価値はとても高い(ロサンゼルス周辺はいつも晴天なので、ありがたみ薄し!?)。


 ここ数カ月、平日は学生たちと昼食を食べる機会が増えてきた。彼らは、天気のいい日はやたらに屋外で食べたがる。最近、自分もその気持ちが分かるようになってきた。
 「この暑い(温かい)陽気がいつまで続くか分からない。おちおちしていると、また街中が白い雪に覆われてしまう。そして、今日のいつ何時、雷雨がやってくるか分からない(本当に予測不可能)。ならば、この素晴らしい晴天を、今楽しまないで、いつ楽しむのだ?
 ボストン住人は、そんな感覚なのかもしれない。少なくとも自分の感覚は、それに近い。

ちなみに、ボストンは8月でも小雪が降ることもあるという。ああぁ、恐ろしい。


≪写真・上 ハーバードやMITのあるケンブリッジ側より、チャールズ川を挟んで、ボストン中心部を望む
≪写真・上2 チャールズ川沿いの芝生でごろごろ≫
≪写真・下2 チャールズ川沿いのデッキでごろごろ≫
≪写真・下  最近は、ここでランチしています≫




↓ 日焼け止めを塗らずに、海やプールで泳いだりして激しく日焼けをすることも多く、
後からこういうのを塗っているが、時すでに遅し?