2008年8月21日木曜日

ビバ!アイスクリーム

 工学・応用科学大学院(SEAS)では、毎週、“無料アイスクリーム・タイム!”が開催される。

 コンピュータ・サイエンス系の研究室が集積するMaxwell-Dworkin研究棟(ビル・ゲイツの寄付により建設)の3階ラウンジでは、毎週木曜日の15:30に大量のアイスクリームが用意されている。真冬だろうと夏休みだろうと関係なく、通年の行事である。聞くところによると、コンピュータ・サイエンス系の(裕福な!?)先生たちの、スポンサーによって成り立っているという。


 毎週その時間帯にラウンジへ行くと、学生や教員、スタッフが行列をなしていることも珍しくない。多種多様なアイスクリームと取り皿、スプーン、スクープが机の上に置かれており、「ご自由に、好きなだけ食べてください」というスタイルである。


 工学系のむさい男どもが、和気あいあいと友達や教員、スタッフと談笑しながら、アイスクリームを貪っている姿は微笑ましい(ええ、自分もその一員ですが、、)。
 ここでは、普段なかなか顔を合わさないような学科内の人々が集結するので、久しぶりの知人に会ったり、さらに新しく人を紹介してもらったりと、学科内外の人的交流を促進する場としても機能している。自分も、このアイスクリーム・パーティで、Peterからある教員を紹介してもらい、その人を通して、さらに学科外の様々な人々と交流を持つことが出来るようになった。


 さて、実際のアイスクリームは、それなりの種類・量が用意されている。
 自分は、チョコチップ・バニラとストロベリー、コヒー・アイスクリームなどをスクープでカップに山盛りして、仕上げに濃厚なチョコレート・ソースをアイスの上にドロっとかけたりしている。そんな山盛りカップを数杯食べて、さらには自分のオフィスへクッキー・サンド・アイスクリームを持ち帰り、、、、なんてこともしばしば。
 もう、ほとんど中毒(笑)。


 また、先月には全学あげての「学長主催アイスクリーム・パーティ!」なるものも開催された。ハーバード・ヤードという大学の中庭に集結して、みんなでアイスクリームを食べまくろう!という趣旨のパーティである。このときも調子に乗って、お持ち帰りまで含めて、4杯くらい平らげてしまった。
http://www.president.harvard.edu/news/080630


 さて、ボストンへやってきて6か月以上が過ぎた。
有り難いことに、日本にいた時よりも自由時間が増えたので、俄然、体を動かす機会が増えた。
 時間を見つけては、プールで泳いだり、ジムでランニングをしたり、筋トレをしたりと、恐らく日本で働いていた時の4, 5倍もしくはそれ以上の運動をしている(単に日本では、何もやっていなかっただけですが、、、)。


 しかし、体型が変わらない。。。
 本来であれば、体全体が若干は引き締まり、もう少し筋肉がついても良いものなのだが、鏡で見るところ、ほとんど変化なし。 
 体重計に乗りたいが、ハーバードのジムにある体重計は、昔ながらの量りみたいな感じで(?)、分銅みたいなのを動かす必要があり、未だに使い方が良く分からない。。。。米国は、世界でも断トツのGDPを誇る超先進国のはずだが、未だに銀行ATMでのお金の預入は、人の手計算によって数えられているなど、変なところでアナログが顕在している(日本のATMは、その場でいくら入金したかを数秒以内に自動集計してくれるが、こちらでは銀行の営業時間終了後、人の手によって計算され、翌日カードや通帳に登録される。ハーバード・スクエアのシティバンクの行員から確認)。

 話はそれたが、そろそろ体が締まってきてもいいころなのに、ほとんど変化のないのは、このアイスクリームが原因では?と考えている。
(もちろん、もともとの日本でのアイス消費量はとても少なかったのだが)、恐らくこの6ヶ月間で、自分が日本にいた時の10年分以上のアイスクリームを食べている



 こうなると、大量に食べては(それを燃焼するために)ひたすら運動し、そして、また大量に食べてはバーベル上げてランニングしまくる、といったことをひたすら繰り返している、典型的アメリカ人みたいだ(含む、偏見)。自分も、たくさんのアイスを食べては、それを燃焼するために運動しているようなもの。こうなると、何のために体を動かしているのか、分からなくなる。最終的には、食べることも運動することも結局はプラス・マイナス0で相殺されて、ただの時間の無駄ということになるのか、それとも、アイスクリームを食べる喜びと体を動かすことの充実感の両方を手に入れることが出来て、生活満足度がアップしたと考えるのか?

 もちろん、結果を重視するのか、プロセスに重きを置くのか違いであって、その選択は個人の嗜好によると思うが、自分としては、「大量のアイスを消費しては、たくさん体を動かし、そしてその結果±0」ということがばかばかしくなってきた。

 でも、運動しているからこそ、アイスクリームを欲しているのか?いや昔、激しく運動していた時は、特に甘いものを欲するということはなかったし。。。と考え出すとよく分からないけど、この悪循環プロセスを断ち切るべく、アイスクリームを食べる回数と量を大幅に減らすことにしよう。

 いや~、でも、毎週恒例の無料アイスクリームの会場は、自分のオフィスのすぐ側だし、週の後半でやや疲れが出てくる木曜日の夕方のアイスはたまんないんから、どうなることやらね~(笑)。


≪写真・上 Maxwell-Dworkinビルディング≫
≪写真・上2 こんな感じのアイスクリーム≫
≪写真・中 アイス片手に、研究を語り合う(?)野郎ども≫
≪写真・下2 全学アイスクリーム・パーティ①≫
≪写真・下 学アイスクリーム・パーティ②≫



↓ 今度、乗るのが恐ろしい(笑)。