2009年11月29日日曜日

1年半の感想

皆様のご支援とご協力のお陰さまで、
1年半の在外研究にて、多くのことを得ることができました。
さっとですが、少しまとめました。

≪得られたこと≫

■ 人脈が増えた
・日本ではあまり出会うことがない日本人人脈
 (国内他大学の、他分野の研究者やお医者さん)
・日本ではあまり出会うことがない外国人人脈
 (米国はもちろんのこと、欧州、南米、アフリカ)

■ 研究の幅が広がった  
・世界各地を研究対象とした、多様な学問分野の講演会が
 連日開催されており、短時間で効率的に
 多くのことを学べた(気がする)。
・経済系(マクロ、ミクロ、環境経済)の講義を受講できた
 (まだ身についていないが…)
・自分のお世話になった教授の研究領域はとても広く、そのお陰で、自分の知見が広くなった(気候変動、環境経済、中東の水問題、大気汚染、、こちらも未だあまり身についていないが…)

■ 積極性を学んだ
・教える側も、学ぶ側も、積極的に質問することで、お互いが成長できる良い環境を作ることができる。
・立場や年齢、これまでの業績などにとらわれず、自分が挑戦したいことには積極的にトライする。
・くだらない質問などない。分からないことは遠慮せずに質問する。

■ 大学の仕組みを学んだ
・全く異なる大学運営、経営理念。学生サービスを重んじ、学内にはたくさんの楽しい教育・研究支援イベントを用意している(去年の経済危機以降、質・量ともに規模が小さくなったが…)
・どこの大学でも、たとえ教授でも、第一線の大学教員であり続けるには、当然だが絶え間ぬ多大な努力が必要

■ 体力の重要性を再認識
・僕がお世話になった教授(Peter)は、65歳まで週3日、大学プールで泳いでいた。71歳の昨年も、スキーや乗馬を楽しんでいた。72歳の今でも、定期的にテニスをする。そして今年5月、約24時間かけてボストンからラオス・ヴィエンチャンまで飛んでいき、僕と一緒にラオス南部のジャングル地帯でのハードなフィールド調査をこなし、約30時間かけて、ラオス・パクセからボストンまで帰り、翌日すぐに大学にて通常の講義をこなしていた。
・自分が感じる限り、多くの大学教員・研究者・学生が、日本人以上に体力の維持管理を大事にしている気がする。これがハーバード大の高い生産性の根幹を成しているのでは?

■ 年齢は関係ない
・ボストンおよびハーバード大のあるケンブリッジは、米国の中でも若者が多い街であるが(大学の数がとても多い!)、同時に、とてもアクティブな60~80代のご年輩の方々も、大学や街の至るところで活躍している。皆さんとてもお元気で、頭も切れる。感覚もとても若く、最新の科学事情にも精通し、積極的に新しいことに挑戦している人も多い。
 もちろん、日本にも元気なご年輩は沢山いるが、若い感覚で、いろいろなことに挑戦しているような方に会う機会は少ない。ボストンにてそのような方々にお会いする中で、年齢という枠にとらわれる必要がないことを再認識できた。「もう歳だし、、、」って、年齢を言い訳にしない。



≪十分に得られなかったこと≫
■ 英語
・思ってた以上に伸びなかった(苦笑)。ただ、これから自分の英語の、何をどう補強・修正していくべきかが分かったので、これから3~5年かけて自分の英語力を付けていきたい。

■ 研究成果
・自分の中で新しい分野の研究に挑戦したこともあるが、結局、1本しか論文を書けなかった。しかも2回立て続けにリジェクト…。しかし、自分の分野での一番大きな雑誌に初めて投稿することができたし(あっさりリジェクトですが)、今まで自分がトライしたこともなかった新しい研究手法を学ぶなど、今後、幅広く研究を行うための基盤強化につながった。とりあえず、ハーバードの学内研究的研究資金を獲得できたりしたので、それなりの成果があったと言える。

■ 現地の時間を楽しむこと
・ほとんど、キャンパスと自宅との往復に終始してしまった。もちろん、それなりには遊びに出かけたけど、もっとボストンや近郊の街々を楽しむべきだった(ボストン美術館にすら行かなかった…)。
・自分の時間管理術が十分ではなく、無駄が多く、効率的に過ごせなかった日々もあった。自分のオフィスがあったハーバードの研究棟では、基本的に、平日の17時以降、そして土日は終始閑散としている。しかし、自分は平日も夜遅くまで研究室に居残り、土日も頻繁に出勤していた。米国にいながら、日本的(?)ライフスタイルを突き通したことは大きな過ちであったが、一方で、英語での研究や講義の用意という語学的なハンデ(自分の能力不足)を補うためには、仕方がなかったとも言える。もっと、時間管理能力および仕事処理能力を高めらえるよう、より一層の努力に励んでいかなければ(こんなこと言っていると一生、仕事の呪縛から逃れられない気もする…)。


これから当分は、東京・目黒区駒場および渋谷区表参道にて、
研究活動を続けていきます。
今後とも、ご支援、ご協力を頂けますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。

無事、在外研究を終え、帰国しました。

とは言っても、つい最近、帰国したわけではなく、
実は夏に東京へ戻ってきました。
お陰さまで、無事に1年半のハーバード大学での
在外研究を終えました。

5か月以上も、本ブログを更新しなかったのは、
恥ずかしながら、単に自分の怠惰のせいです。
数人の方から、「ブログ更新していないけど、大丈夫?」などの
連絡をいただきました。ご心配をおかけして、申し訳ないです。
僕はすこぶる元気です。

ブログの一記事を書く程度、ほんの数十分でできる筈ですが、
気持ちに余裕がなく、恥ずかしながらついつい先延ばしになりました。。。

あぁ…。

2009年6月15日月曜日

現地調査

2週間前、ラオス・カンボジアの現地調査から戻った。

旅行中、「一言でもいいから、できる限り毎日ブログに記録を残そう!」と心に誓うが、
たった二日で断念。。。ボストンに戻った後も、
日々の忙しさに追いやられ、更新が完全にストップ。
あぁ、、情けない…。


ラオス・カンボジアでは、現地の中央省庁や地方自治体、
メコン川委員会、世界銀行やアジア開発銀行など、
メコン川管理にかかわる多くの機関を効率よく、訪問することができた。

やはり現場で活躍する人の話を聞いたり、
実際に現地に足を踏み入れることで、
得られる情報はものすごい。

(以前から)インターネットで検索可能な情報でさえも、
現地に行ってヒントを得なければ、
そこにたどり着けないこともある。


以下のラオスとカンボジアのGISアトラスのWebsiteも、
ふと入ったヴィエンチャンとプノンペンの本屋で、
これらの書籍を見つけたのがきっかけ。


Socio-economic Atlas of the Lao PDR
 http://www.nsc.gov.la/Atlas/Index.html

The Atlas of Cambodia - National Poverty and Environment Maps
 http://www.cambodiaatlas.com


後発開発途上国(LDCs: Least Developed Countries)に分類される、
ラオス・カンボジアでも、先進国の支援のもと、
この数年で、超良質のGISデータが国中で整備されている。
2年前、同じくLDCsであるバングラデシュを訪れた際も、
GISデータの整備には目を見張るものがあった。


これから、今まで以上に、
“GISデータの活用”が問われる時代に突入していく。
GISを活用することで、それ以前と比べて、
何が、どう変わるのか、を明確に示していかなければ。

2009年5月17日日曜日

ラオス・ヴィエンチャン

現地時間の夜9時前に、ラオス・ヴィエンチャンに到着。
気温31℃。飛行機を降り立った瞬間、いきなり蒸し暑い。

ラオスは2007年11月以来、2回目。
ヴィエンチャンの中心街にある、前回と同じホテルに宿泊。

中心街といっても、自分の故郷・宮崎県日南市(人口4.5万)の
中心街(油津)より小さい感じで、
一国の首都かつ最大の都市とは思えないほど、何もない。
素朴で、昭和20年代の日本の街みたいなイメージだ
(その時代、生きてないけど…)。

世界中どこに行っても、似たような近代都市が乱立するこの時代、
この何もない、未開発の素朴さが、ラオスの最大の魅力でもある。



さて、タイ・バンコクのスワンナプーム空港にて、
ラオス航空に乗り換える際、一旦タイへの入国手続きをとった。

入国審査ゲートで並んでいる際、日本からの飛行機が到着したらしく、
日本人のグループが大勢で審査ゲートへやってきた。

その時、日本旅行者の7割程度が、白いマスクをしていて、
とても驚いた!
「日本でのインフル報道は凄いことになっている!」とは聞いていたが、
バンコク空港にて、それを目の当たりにするとは。


ボストン空港、ロンドン・ヒースロー空港では
一人もマスクはしていなかった。
もちろん、自分が搭乗した飛行機にも、マスク着用者はいなかったが、
搭乗者の半分がマスクをしている飛行機に乗ることを考えると、
それだけで気分が悪くなりそう(苦笑)。

もちろん、最大限の予防策をとるにこしたことはないと思いますが、、。


自分が見る限り、各空港での対応は以下の通り。
米国や欧州のほうが深刻な筈なのに、
彼らは対応を怠っているのか?、それとも、
アジア各国が神経質なのか??
(まあ、タイ・ラオスは、「一応、対策しています!」と
 パフォーマンスしているようにも見えた(笑))

■ アメリカ・ボストン空港: 
 問診票記入なし、検疫なし、マスク着用者なし

■ ロンドン・ヒースロー空港: 
 問診票記入なし、検疫なし、マスク着用者なし

■ バンコク・スワンナプーム空港: 
 問診票記入あり、体温測定機+医療関係者が待機、マスク着用者大勢(主に日本人+その他アジア人)

■ ラオス・ビエンチャン空港:
 問診票記入あり、医療関係者が待機、マスク着用者なし



雨季のメコンで調査を行う自分は、
新型インフルより、マラリアの方が怖く、
早速今日より、ワクチン服用なのです。

2009年5月16日土曜日

メコンへ

明日から2週間、ラオス・カンボジアへ。

昨年、ボストンからタイ・バンコクへ行った際は、
シカゴ・東京経由で、
乗り継ぎ時間を含めて30時間以上かかった。
(⇒2007年5月2日 アジア工科大学

今回のロンドン経由だと、バンコクまでを3~4時間短縮できる見込み。
そしてバンコクでラオス航空に乗り換えて、ラオスの首都ビエンチャンへ。


今回は、Peter(教授)と一緒なので、
出張スケジュールを組む際、バンコクで一泊することを提案した。

Peterはとてもタフで、頻繁に海外出張にも行っているが、
4月に72歳になった彼にとって、
ラオスまでの片道24時間のフライト+8時間の乗継待ち合わせは、
さすがにシンドイだろう心配した。

しかし彼は、ためらいもなく、
「時間とお金(ホテル代)がもったいない!
その日に飛行機があるなら、さっさとラオスへ行こう!」
と即答。

自分の中の72歳像が大きく変わる。
ちなみに、彼は65歳まで、
毎日週3回プールで泳いでいたという。


彼より半分以上若いのに、
長距離フライトをためらう自分を反省。

2009年4月5日日曜日

社交会入門!?

週末、友人が所属する大学ジャズバンドの演奏会に参加した。
「Spring Swing & Dance Night Concert」と題されたこの会は、
生バンドの演奏の中、皆で夜中までSwingを踊るためのイベントである。

会場は、Dudley Houseという大学内の学生寮。
寮とは言っても、大きなダイニングホールなどがあり、
日本の学生寮とは大分雰囲気が違う。

まあ、そうは言っても、大学内での開催だし、何も考えず気楽に、
普段通りのカジュアルな格好をしていった。

ところが、、、、

会場には、ドレスアップした男性・女性が溢れていた!
普段は思いっきりラフな格好をしている学生も、
男はスーツやタキシードをまとい(蝶ネクタイもいた)、
女性は大人びた(!?)ドレスを着ている。

もちろん、自分みたいにカジュアルな参加者もいたけど、
全体の6割、7割はドレスアップしていたのではないか?


そして、いざダンスタイムが始まったら、
これまた、Swing、その他もろもろをカッコ良く踊る輩が
ゴロゴロ溢れていた。
しかも、夜が更けるにふれ、ダンスフロアが込み合っていく。
中には、「セミ・プロですか?」と聞きたくなるほど、
華麗に踊るカップル(含む、男同志)が沢山いた。

会場はまさに、
アメリカ青春映画の一幕を垣間見る様であった。


もちろん、一部ではあろうが、大学生のころから
こんな世界に慣れ親しむ米国(ハーバード?)学生には、
社交性の面で敵うわけはない。


まあ、そうはいっても、自分は思いっきりカジュアルな格好で、
みんなにまみれて、ハチャメチャSwingを踊ってきた。
カッコ良くダンスを決めるのは、まだまだまだだが、
とても楽しい時間を過ごせて、いい経験になった。


米国で、ダンスパーティに参加する際は、
ドレスアップしていきましょう!



ワルツとタンゴが得意な自分の教授(英国出身)は、
↓を3~4回見たとのこと。

2009年4月3日金曜日

3度目の正直(講義)

3月31日、今学期3回目(通算4回目)、そして、
こちらで最後になるかもしれない講義をさせてもらった。
「Environmental Science andTechnology」という、
環境科学&工学専攻の学部生のコア授業にて、
「リモートセンシングの基礎」を講義。

実はこの内容は、去年4月の同講義(⇒ リンク)、
今年2月の別講義(⇒ リンク)とほぼ同じである。
すなわち、この内容を話すのは3回目。

ただ、これまでは15人~20人程度の小さなクラスであったが、
今回は75人の大クラス。
しかも、この講義の担当教授は、授業の内容や進行にとても気を配っており、
学生にも人気の教授(クラス)だ。実際、彼のクラスはとてもダイナミックで、
学生とコミュニケーションをとりながら、講義を進めている感じである。


これまでの自分が担当させてもらった講義は、
先方から依頼を受けての講義だったため、結構気楽だった。

しかし、今回は無謀にもその教授に、「自分に講義をさせほしい!」と
こちらからアピールし、一回分を担当させてもらうことに至ったため、
自分が下手な講義をして、教授の評価を下げる訳にもいかず、
トルコ出張中も時間を見つけては講義の用意をしていた。

トルコから戻って来てからも、講義の練習の日々であったが、
その最中、何度も学部生75人+その教授のことを思い出しては、
「いっそのこと逃げ出したい!」と日々考えていた。

「そんなんだったら、最初から志願するな!」という感じであるが、
自分が教授にお願いした学期初めの1月頃は、
受講生がそんなに多いことは予想できなかったし、
また、その教授が教育にそこまで情熱を傾けているとは
知る由もなかった…。


今回は3回目の講義だが、
パワーポイントのテキスト・図表、言葉の一言一句、
全てに対して、「これでもか!」という位、
気を使って周到に修正を重ね、何度も何度も練習した。

練習のたびに、自分の英語発音・リズムの悪さに思いっきり凹み、
そのうち講義資料に対しても不安になって行き、
(大げさだが)どん底まで落ち込んでは、
「めげてる時間など無い」と立ち上がり、また練習、そして凹む、
の繰り返しで若干辛かった。


実際、去年の初講義の時から合計すると、
たった90分の講義のために、
ここまで用意する人はいないだろう?
という位、
時間をかけて用意&練習を重ねた。
(自分の容量の悪さも時間がかかった原因ではあるが…)


そして3/31、本番を迎えた。
春休み明け一発目の講義であったが、
学生はほぼ全員出席していた模様。

そして、なんとか無事に、90分の講義をやり遂げた。


前回の講義(⇒ リンク)の後に掲げた以下の課題も概ねクリアできた
(⇒ 一部、スライドのじか読みをしてしまった…)。

 ・ スライドのじか読みは避ける
 ・ 学生をもっと引き込んで、質問しやすい雰囲気を作って、
   最低でも4つは質問させる



前回と同様、講義の感想を紙に書いてくれるよう、
学生も求めたところ、18人が提出してくれた。
任意(成績にも全く反映されない無記名形式)にもかかわらず、
25%の提出率はまずまずといったところ。


任意なのに、感想を書いて、提出してくれるという時点で、
「ポジティブで、優しい学生」というバイアスがかかっているが、
その意見は驚くほど好意的であった。

その内容は、
“とても楽しい講義だったし、多くのことを学んだ!”と、
really enjoyedやvery intersting, great, wonderfulという
超ポジティブな単語が連発されていた!

その理由として、
“充実かつ有益な情報”が“きれいなスライドを使って”、
“理解しやすく整理されていた”ことが挙げられていた。

しかし、それ以上に、
“質問が随所に散りばめられており”“インタラクティブに”、
“学生たちを講義に巻き込んでいた点”
を評価するコメントが多かった。


「インタラクティブ(双方向性)」は、
「ライブ感のある講義 (⇒リンク)」で書いたように、
多くのハーバードの教授たちが講義で実践していることであり、
今回の講義を担当するにあたり、自分が掲げた目標の一つであった。
特に、この講義の担当教授は、
「いかに、インタラクティブな講義を展開できるか?」を常に追求しているので、
自分もそれを意識せざるを得なかった。


そして、今回の講義で、自分が心がけたことは以下の通り。

■ 講義の随所随所で、学生にクイズ形式の質問をする。
 ⇒ もちろん、ある程度学生が答えられそうなものを質問し、
学生が答えたら、「その答えを待っていたのだよ!」と言わんばかりに対応。

■ 何かのメカニズムを説明する際、
論理的かつ段階的に説明するのは当たり前であるが、
その時に、「Aのためには、Bが必要である。
では、何故、そしてどうやってBを使うのか?
なぜなら、、、、」
と段階ごとに、学生(自分)に問いかけ、そして、
それに対する回答のかたちで、説明を続ける、ことを繰り返した。

すなわち、説明の最中、ひたすら"Why?"、"How?"を連発した。

■ 質問が来たら、学生のところまで近づく。
 ⇒ とても教壇(?)が大きな教室だったので、
近づかないと学生の声がクリアに聞き取れなかったためだが、
それなりに“動き”ができて良かった。

■ あまり達成できなかったが、
(講義をちゃんと聞いていてくれる)学生一人一人の顔を見て、
語りかけるように話す。


当然と言えば、当然のことばかりだが、
これらのことを強く意識して、実行したせいか、
はたまた単なるお世辞なのかもしれないが、
「とてもフレンドリーな講義!」と評価してくれた学生もいた。


さすがに今回は3回目の講義だし、相当な時間をかけて用意してきたので、
自分としては「報われた。。。」感じで嬉しかった。


もちろん、同時に、改善に対する建設的批評もいただいた。

予想通り、「英語が分かりづらい」、「発音・文法をもっと勉強すべき」とのこと。
やはり英語圏で講義をする上で、きちんとした英語を喋れることは必須条件。
これらの意見を真摯に受け止め、今まで以上に英語の上達に務めねばならない。


あと、コメントシートを眺めていて思うのは、
学生一人一人、それぞれ違った味方をしている」ということ。

自分は、日本で講義をしていた時から、
常に学生にコメントシートを書いてもらっているが、
これは常々実感すること。


講義スピードに関しても、「ちょうど良い」という学生もいれば、
「もっと早くても良い」という学生もいる。
興味を持つポイントも、一人一人異なる。
「ここはあまり面白くないかな?」と思ってた箇所が
自分の思惑とは反対に、学生の評判が良かったりもする。


今回の講義では、多くの学生が自分の質問に答えてくれたし、
学生からの質問も沢山受けた。そして、コメント・シートにて、
(一部ではあるが)学生の生の感想を聞くことができた。

こちらに来て4回目、そして、
(そうじゃないことを願うが恐らく)最後の講義で、
やっと学生とつながりを感じる、
インタラクティブな講義を体感できた気がする。


さすがに、一年前の初講義と比べると、我ながら、
説明の仕方・英語の面で大きな進歩を遂げたと思う。
やはり基本は、ステップ・バイ・ステップ。
時間がかけて、ゆっくり進むしかない。


今回の収穫を糧として、
次回講義をさせてもらうときは、
もう少し短時間で用意できるようになりたい。
(じゃないと体が持たない(笑))


この数週間、講義の用意に時間をかけ過ぎたので、
これから、溜まりに溜まった仕事・メールを高速処理せねば。


↓ よ、読みたい。。。

2009年3月25日水曜日

トルコ・イスタンブール

3月15日から、
第5回世界水フォーラム
(16日~22日:⇒リンク)+αのため
トルコ共和国 に来ている。

水フォーラムの最中やその後の日々も、
毎日何かと余裕がなく、
全然ブログがアップできていない…。

気がついたら(?)、本日がトルコ最終日で、
明朝にはイスタンブールを出発して、
米国へ向かう。


今までの経験からして、
書きたいことが溜まればたまるほど、
それに対処できなくなり、
最終的に何も書かないまま終わってしまう。


今回のトルコもそれになりかねない。

これからは文章を少なくして、
もっとマメに書いていけるような
日記スタイルを目指して見ようかな。






2009年3月11日水曜日

今期2回目の講義

今期2回目(こちらにやってきて3回目)の講義をやらせてもらった。

「Engineering Sciences 165: Introduction to Environmental Engineering」(担当:Prof. P. Rogers)という、主に学部1,2年生を対象に、水資源管理を中心とした環境工学の基礎を教える講義である。自分は、「GIS and Environmental Management」という一回分の講義を担当(90分)。

小さなクラスなので、学生数は15人程度。
男女比は1:1。理工系クラスなのにアジア系は少なく、ややビビる。

90分の講義は以下のように構成。
-------------
1. Introduction

2. Fundamentals of GIS
- Principles
- Feature Representation
- Spatial analysis and modeling
- Summary

3. An application for Environmental Management
- Overview of the environmental application
- Arc Hydro data model

4. Current and future trends of GIS and Modeling
-------------

ほとんどGISを知らない学部1,2年生を対象に、
「GISとは?」から始まり、「Arc Hydroデータモデルとその応用」までを
90分で説明するという、荒技を試みた。

これは、無免許の人に、ハンドルの握り方から、
ドリフト走行(車をスリップさせて走らせる)のやり方までを
一気に教えるようなものだ。


そもそも、GISの基本を説明するだけでも大変なのに、
さらにその先のArc Hydroデータモデルまでも含めるのは、
無謀なのは承知している。
確実に、“内容過多”であろう。

しかし、逆にそこまで踏み込まないと、
活きのいい学部生にとって物足りないのでは?と思われる。
そこで、それを見極めるためにも、
敢えて情報過多の講義へ挑戦することにした。


加えて、前回の講義の成果などから( ⇒3/1 ライブ感のある講義)、
できる限りインタラクティブ(双方向的)な講義になることも
心がけた。


そして3月11日、何とか90分をやり遂げた(汗)。

仕方ないことだが、講義中、
何人かの学生は自分のノートPCに夢中になっていたり、
ウトウトと眠っていたりもしたが、
何人かはずっと熱心に聞いてくれた。


今回は、講義の前に学生にコメントシートを配って、
「無記名でいいので、正直に思ったことを記入してくれ!」と、
授業内容や進め方について意見を書いてもらった。

その結果、多くの学生がGISの有用性と重要性を理解してくれたようだ。
(もちろん、どの程度本気なのかは不明だが…)

以下、コメントの抜粋
Visuals are fantastic!
 ⇒パワー・ポイントのスライドは、分かりやすいと好評であった。
 まさに、GISの得意なところ。

Very well documented!
 ⇒授業準備に対する努力は、評価してもらえたようだ。

Avoid reading slides words for word.
 ⇒“スライドの文字をそのまま読む”ことに対して、
 沢山の学生からダメだしされた。
 もちろん、"文字のじか読み = NG" なのは分かっているが、
 90分講義だと、どうしてもそのような箇所ができてしまう…。

 ⇒「もっとGISの生デモンストレーションを増やしたり、
 スライドの文字を大幅に減らし、箇条書きで端的に整理し、
 自分の言葉で、関連事項を話すことで、この講義はもっと楽しくなる」
 と親身にアドバイスをくれる学生もいた(涙)。
 ただ、、、分かってはいるんだけど、自分の能力がねぇ、、、。

・「英語での講義が大変なのはよく分かるが、
 講義の流れがスムーズになるよう、もっと練習した方が良い

 ⇒実際のところ、原稿を読みながらの練習は何回もやったが、
 原稿なしの練習は不十分であった。
 次回は、いきなり「原稿なし練習」から始めてみよう。
 (「原稿付き練習」、その後、「原稿なし練習」は、時間効率が悪い気がする。
  一方、原稿なしから始めるとと、文法めちゃくちゃでの喋りに終始しそうな懸念もあり、悩ましい。)


A two-part lecture would be more appropriate.
 2人の学生から、「講義の情報量が多すぎ」「2回に分けた方が良い」との意見があった。
 やはり、一つの講義でArc Hydroまでもっていくのは、やり過ぎであった(反省)。

 途中、一つの質問に対して、時間をかけて回答してしまったため、
 講義の最後の方は、時間が足りなくなり、駆け足になってしまった。
 (=学生が質問をする機会がない)

 インタラクティブな講義を目指すならば、
 講義内容を大胆に削って(⇒絞り込んで)
 質問と回答の時間を大幅に取るべきだ。
 講義時間の1/4は質疑応答に確保するのことを目指そう。


ちなみに、本講義中の質問は、以下の2つであった。

「Google Maps, Google EarthはGIS?」

「modelという用語の使い分けが分からない」
 (講義中、Feature model, Spatial model,
 Data modelと3種類、モデルと言う用語が出てきたので。)


前回の講義(⇒3/1 ライブ感のある講義)は、GISに強い興味を持つ大学院生が対象だったから、
10個以上の質問が矢継ぎ早に飛んできたが、
GISの存在すら知らない学生を対象とする場合は、
もっと学生を講義に巻き込む仕組みが必要だ。


次回は、3月31日に別のコースにて、
「リモートセンシングの基礎」を講義する。
今度は、大教室にて、約80名の学部1,2年生を対象にするので、
以下の二つを最重要課題にして、講義に挑もう。

 ・ スライドのじか読みは避ける
 ・ 学生をもっと引き込んで、質問しやすい雰囲気を作って、
   最低でも4つは質問させる


↓今はもうやっていないので、自分は受講できなかったけど、
当時(つい数年前)は、ハーバード学部生の1/3は受講していたという、
超人気講義。

2009年3月6日金曜日

ESRI Podcasts

Speaker Series > Interviews with ESRI Staff の
以下の二つを聞いてみた。

The Scientific Context for Analysis and Modeling with ArcGIS (9分)
—Dr. David Maguire, Chief Scientist, ESRI

Water Seminar Series (14分)
—Chuck Cmeyla, ESRI Public Works Industry Solutions Manager at ESRI

やはり他の分野の話題に比べて、単語が耳に入ってくるし、状況がイメージしやすい。
GISユーザが英語を勉強するのに最適かも。

ESRI Podcasts
http://www.esri.com/news/podcasts/index.html


↓ 「発音&リスニングはGISでマスター」でしょう!

2009年3月1日日曜日

ライブ感のある講義

先週、こちらにやってきて2回目、
今期初の講義をやらせてもらった。

「Spatial Models」という行政大学院での講義にて、「リモートセンシングの基礎」について、90分間を担当した。

これは、昨年別のクラスでやらせてもらった講義であり、去年の今頃は相当な時間をかけて講義資料を作ったこともあって、今回の講義は気持ち的にだいぶ楽だった。
(⇒2008年4月4日「初講義 ~ Before その1」


今回は、少人数の大学院生のクラスだったこともあって、講義の間、10個以上の質問があった。
基本的に、米国では講義中、学生がバシバシ質問してくるので、教える方としては結構辛い面もあるのだが、逆に、学生の興味のツボや不明な点がダイレクトに伝わってきて、とても勉強になる
自分が抱いている関心の方向と、学生のそれとは異なることもあるし、
自分の教え方が不十分な箇所も浮き上がってくる。

また、学生の質問によって、当初自分が想定していなかった方向に話が展開し、
講義にふくらみが出てくることもある。


自分が知る限り、ハーバードの教授たちは、できる限りインタラクティブ(双方向的)な講義を展開するように、心がけているようだ。例え、大人数の教室でさえも、学生が質問しやすいように配慮しながら、授業を進めているようだ。

もちろん、学生のためを思っての配慮なのだが、同時に、教授も、講義中の学生からの質問を通して、新しい視点や発想などを手に入れているようにも思われる。やはり、講師が90分ひたすらしゃべるだけの講義では、持っている知識の発散に終始し、講師自身、講義から獲得できるものはほとんどなく、自分の成長につながらない。

そして何より、学生と一緒に講義を進めている感じがして、教えること自体も楽しくなってくる。もちろん、学生も自分たちの質問に応えてもらうことで、より身を乗り出して話を聞いてくる。


とても大げさな言い方であるが、
ハーバードには「ライブ感」のある講義が多い。(きっと他の大学もそうだと思うけど、分からないので敢えて限定)これは自分だけではなく、こちらで会った日本人やアジア人が多く言っていることだ。


以前は、「講義中に、学生の質問を受け付けるなんて、なんて面倒くさいっ!」と思っていたが(スミマセン)、きっと教える側の“成長”のため、“モチベーションを上げる”ために、必要不可欠なことかもしれない、と思ってきた。


今期は、あと2回講義をすることになっている。
去年の初講義の際は、講義の前はものすごくビビっていたし、
講義の間も終わらせることが必死で全く余裕はなかったが(実際、ほとんど記憶なし(笑))、今年は楽しみながら、学生ともっと深くつながれるような(!?)、
講義に挑んでみよう。


≪写真・夜のライトアップされたキャンパス≫

↓ 去年、YouTubeで見ました。
理想の講義の一つかもしれません。

2009年2月28日土曜日

学内競争的研究資金

昨年3月、大学内の競争的研究資金に応募したが、
残念ながら落選。
(⇒ 2008年2月28日「研究費の応募書類の作成」

しかし、めげずに昨年末、新しく2つの
学内研究資金に応募した。

「まあ、落選したとしても、
今後の研究のネタにしよう」と考え、
3つとも、異なるテーマで研究計画を作成した。


そしたら運良く、そのうち一つが採択された!

これはハーバードの教員向けの研究資金なので、
もちろん教授の名前で応募したのだが、
自分が作成した研究計画が、高い倍率の中、
採択されたことは、特に英語の面で、
自信へとつながった


「英語の面で」というのは、決して、
自分の英語力が高いという意味でない。
むしろ残念ながら、
研究者として自分の英語力は低い方だ(苦笑)。
実際、自分で用意した研究計画書も
稚拙な英語表現に溢れていた。

しかも、ボスのPeterは、致命的な文法と表現の誤り以外には
ほとんど手を加えずに、
自分(川崎)の研究計画書を大学に提出する(しかもPeter名義で)。

なので毎回、
「Peter、やる気なし?それとも、諦めた?」
と思っていた(笑)。


最近、別の機会で、ある制度に送られてきた
複数の研究計画書に目を通す機会があった。
それらの半分は、
非英語圏に住む外国人から送られてきたものであり、
中には、おかしな表現を含んだ英語文章も目についた。

しかし、複数の研究計画書を見比べる中で思ったのは、
多少、間違った文法や不十分な表現があったとしても、
一番大事なのは、中身の研究計画の面白さ(新規性・有用性)である。


流暢なネイティブの英語であっても、
面白くないものは面白くない。

もちろん、絶対的に英語は上手い方が良いし、
そうなるための努力は惜しむべきではないが、
ある程度の英語力とオリジナルの考えがあれば、
それなりの勝負は出来るかもしれない。


しかし、低い英語力でもやれる可能性があるということは、
逆に言うと、「英語ができない」というのは
もはや言い訳にならないということ。


「もっと英語が出来れば、、、のに。」
とは言わず(考えず)に、
進めるだけ前に突き進んでいくしかないのだろう、
きっと。



まあ、それより何よりも、
金額は大きくないけど、
こちらのPeterと研究室へ多少の還元ができて、
少しほっとした。ほっ。



↓ ノウハウって、大事ですよね…。
自分も特に習ったわけではないので、
一度ちゃんと学んでみたい。

2009年2月11日水曜日

失敗の原因

自分は、プレゼンテーションやスピーチで、
たまに(頻繁に?)大失敗をする。

昔は、確実に“練習不足”が原因だったが、
最近は以前にも増して、
事前に練習をするようになった(=大人になりました)。

それでも、とんでもない失敗をすることもある。
薄ら薄らと原因は分かっていたが、
今日、その理由を確信した。


自分は、短時間で要点を整理して喋ることが苦手なので、発表時間が、5分、10分と短い場合は、
完全な原稿を用意して、暗記する。

従って、基本的には、事前練習が十分であれば、
本番も上手くいく。


しかし、プレゼンの前や最中に、
“予期せぬ何か”が発生すると頭が真っ白になり、
一気に記憶していた原稿が吹っ飛んでしまう。


今までの経験では、
 ・プレゼン開始直前のPCトラブル
 ・プレゼン最中に、電話がかかってくる
など、自分の注意不足によって引き起こされた
アクシデントが原因となることが多かった


最近、毎週水曜日の夜は、ハーバード大のトーストマスターズ(スピーチ・クラブ)に参加している。

今日は、Humorist(ユーモリスト)を担当した。
ユーモリストは、ミーティングの冒頭で、
アメリカン・ジョークを軽くかまし、
参加者を笑わせることで、会場の雰囲気を和らげる、
という重要な役割である。

1月に初挑戦した時は、結構うけたので、
調子に乗って、本日、2度目に挑戦した。
(というか、参加者は皆、ポジティブかつ優しいので、
 何をやっても、笑ってくれる)


今回は、1分弱のジョークだったので、
原稿を暗記して、丹念に練習し、
本番に臨んだ。

前半30秒は練習通り、話を運ぶことができた、
その後、オチに向かう後半30秒に差し掛かったところで、
なぜか、遅れてやってきたメンバーが、
ドアを開けて教室に入ってくる姿に、一瞬、気を取られてしまった。
そしてその瞬間、いつもの通り、頭が真っ白になった。


最終的には、その後の大切な一文を言い忘れるとともに、最も大切なオチの単語youを、meと言い間違えてしまった…。
(youとmeで、全く意味が異なってしまう
 =オチでも、何でもなくなってしまう)


こんな些細なことで動揺するのも情けないが、
逆に、今回の経験を通して、
ちょっとした事象に対してでも、敏感に反応する自分の心理を
認識することができてよかった。


これからは、様々な本番の状況をシミュレートしながら、
練習を重ねることで、
想定外の事象にも対応できる柔軟性、および、
それに動じない図太さを身に付けることが課題である。


それにしても、今日のジョークの、オチの直後の会場の静けさは、凍りついたチャールズ・リバーの畔のようだった(写真)。

そして、白人、黒人、アジア人、ラテン系、中東系など
総勢30人の参加者が眉間にしわを寄せ、
「What?」と言わんばかりの顔で、自分を見つめる様子も、
なかなか滑稽であった。
(しかも何故か、今日のミーティングはビデオ撮影されていた。ひゃーー!)


これも貴重な体験であるが、
できれば、もうこれっきりにしたい(笑)。



<写真: 大学のすぐ側のチャールズ・リバー。
凍った川面に雪が積もっており、とてもきれい。
この日は、昼でも-10℃近くであったが、カモは楽しそうだった(?)>



↓ これ、使えます! ただ、下ネタも多いので、
公的な場所ではセレクションが大事です(笑)。

2009年2月7日土曜日

ハーバード大・フェローシップ

<質問1>
日本で研究している知人の外国人研究者が、
米国で研究するための奨学金やフォローシップを探している。
何か情報はあるか?


<回答>
その方が、日本に永住を許可されているか否かで
選択肢は大きく異なると思います。

もし、日本の永住が許可されていれば、
JSPSの特別研究員PDや海外特別研究員に応募するのが、
一番手っ取り早い(?)でしょう。

もしそうでなければ(恐らくこちらでしょうが)、
日本の奨学金やフェローシップで、
日本国籍や永住権を持たない研究者が、
日本以外の国の機関での研究を支援するものは、僕は知りません。
(もちろん、日本の大学院博士課程に"学生"として所属していれば、
特別研究員DCとして、日本以外の国での在外研究は可能です)

従って、米国で研究したい場合、
自分の出身国か、米国、または国際機関のスポンサーを
探すことになるのでしょうね。


<質問2>
特に、発展途上国の出身者向けの制度はあるか?


<回答>
↓例えば、大学院生であれば、
世界銀行の発展途上国向け Scholarships and Fellowships<⇒リンク>などがありますが、

博士の学位取得後の奨学金やフェローシップとなると、
「研究分野」「国籍」「年齢」「学位取得後の年数」
などの大きな制限があり、
自分の条件にマッチするものを探すだけでも、大変だと思います。
また、採択された場合の条件(給与や研究費、期間)も
さまざまです。


例として、ざっと調べただけでも、
ハーバードには以下のフェローシップがあります。

ハーバードは、学部や学科、センター単位で、
それぞれ数人~数十名を採用するフェローシップ制度を持っているようです。
(残念ながら、自分が所属するCGAやSEASにはありませんが、、、)

----------------------------------------------------------------------
■■■ Faculty of Arts and Sciences

Department of Earth and Planetary Sciences
Postdoctoral Research Fellowship
http://www.eps.harvard.edu/daly.php

Harvard Forest
Charles Bullard Fellowship in Forest Research
http://harvardforest.fas.harvard.edu/education/bullard.html#qualifications

Department of East Asian Languages and Civilizations
POSTDOCTORAL FELLOWSHIP IN
THE HISTORY OF MODERN SCIENCE AND TECHNOLOGY IN EAST ASIA
http://ealc.org/position.html

■■■ Harvard School of Public Health
Fellowships at HSPH
http://www.hsph.harvard.edu/academics/fellowships/

■■■ Graduate School of Design
Loeb Fellowship
http://www.gsd.harvard.edu/professional/loeb_fellowship/

■■■ Law School
Fellowships: 2009 Summer Fellowship at the Harvard Immigration and
Refugee Clinic
http://www.law.harvard.edu/students/adup/2009/01/15_ir.php

■■■ Kennedy School of Government
Belfer Center for Science and International Affairs
http://belfercenter.ksg.harvard.edu/fellowships/applying.html

■■■ Radcliffe Institute for Advanced Study
Radcliffe Institute fellowships
http://www.radcliffe.edu/fellowship_program.aspx

■■■ The Harvard University Center for the Environment
ENVIRONMENTAL FELLOWS PROGRAM
http://www.environment.harvard.edu/program/index.htm

■■■ Center for International Development
Fellowships in Sustainability Science
http://www.cid.harvard.edu/sustsci/grants/fellows/09_fellows_RFP.htm

■■■ Weatherhead Center for International Affairs
U.S.-Japan Program Advanced Research Fellowships
http://www.wcfia.harvard.edu/funding/student/us_japan

注:これらはほんの一部であり、実際はこの数倍~数十倍のフェローシップが存在する
------------------------------------------------------------------------

しかし、最終的に自分の条件とマッチするのは、たった一つでした。


自分に関係がありそうなのを探すだけでも、ハーバード一校で、
これだけフェローシップが見つかるので、
全米で探したら、ものすごい数になること必至です。

恐らくこれらの情報は、一括管理されていないので、
その中から、自分にマッチするフェローシップや奨学金を探し出すのは、
至難の業です。


そこで、僕がご友人の立場であれば、以下のようにするでしょう。

1.一緒に働きたい教授を探す

2.教授が所属する学科やセンターにて、利用可能なフェローシップ制度を探す。
場合によっては、学科やセンターの職員へ直接問い合わせる。

3.教授へ、「○○に応募するから、スポンサーになって欲しい」と伝える。
同時に、その教授のもとで働きたいので、その他の応募可能なフェローシップを尋ねる。
そうすれば、他のプロジェクト予算で雇ってもらえる可能性もある。


国籍、年齢などの自分の条件のみならず、
ボスとなる教員が、どこの学科やセンターに所属しているのかも、フェローシップ応募の際の
大きな制約となるので、早い段階でのスポンサー教授への問い合わせが必要だと思います。


ちなみに、僕が先日応募したフェローシップの応募条件には、
国籍による制限の記載は一切ありませんでした。

しかし、そのフェローシップ・コーディネーターに直接話を伺ったところ、
「この制度では、発展途上国の研究者を優先的に採択するので、
先進国の出身者が採択される確率はとても低い」
と言われました。
そんなこたぁ、ひとっ言も書いてないっつーのに…。


これは特殊な例としても、
基本的に「多様性」を重んじるハーバードでは、
"発展途上国を優先する"と記載していなくても、
マイナーな国の出身であれば、
優先的に採択される可能性も高まるのかもしれません。
(もちろん、フェローシップの目的によりますが)


また、各研究分野のNews letterの求人欄を見ると、
ポスドクやリサーチ・フェローの募集が掲載されているので、
そちらも要チェックです。


まとめると、
行きたい研究室を決めてから、それを支援する制度を探す。
そして、それらの制度は特定の目的のために細分化されていることが多いので、
どの制度に応募すべきを、教授などと相談しながら、判断する

のが良いと、僕は考えます。


まぁ、僕は現在、フェローシップを応募しただけで、
実際に採用された人間ではないので、
あまりあてになりませんが(笑)。
ご参考までに。



↓ 英語は上手い方がいいが、それが全てではない。意味のないことをしゃべり続ける○○人や△△人よりも、たとえ無口であっても、じっと静観して、適切な判断のもと行動を起こす日本人の方が、周りからの評価は高いのでは?もちろん、それに値するほどの質の高い仕事をすることが前提になるけど、その面でいえば、日本人の能力はそれなりに高いのであろうし。

2009年1月24日土曜日

映画 『スラムドッグ$ミリオネア』

2004年、インドのデリー(首都)とアーグラー(タージマハール)を数日間、旅行する機会があった。
今まで自分が訪問した国や街の中では、インドが断トツ、エネルギッシュだ。

街中を歩いていると、
オート・リクシャー(三輪タクシー)や自転車タクシーの勧誘から、色々な企みを持った(!?)大人から子供まで、ワンサカ人が寄ってくる。東南アジアでこれらの人に寄ってこられるのとは、量と質で大きく異なる。

会う人会う人、みんな嘘つきだし(?)、
数百メートル先へ行くのに、もの凄い時間がかかることもあった。
当然ながら、最初に交渉した値段どおりで、
コトが済まないことも多く、イチイチ面倒くさい。

無理やり連れて行かれたカーペット屋に入った瞬間、
玄関の鍵がかかりカーテンを閉められ、数人に囲まれた中、
怪しい飲み物が運ばれてきたり(もちろん、飲まずに逃げた)、
宿泊先のホテルでは、夜中3時に、部屋の鍵が突然外側から空けられ、
ホテルの従業員らしき2人が部屋に侵入してきたり(若干の身の危険を感じた)。


今考えても、インドの体験は滅茶苦茶なことが多かったが(笑)、なぜか、インド人は憎めないし、インドに対して悪い感情は全く持っていない。

むしろ、自分としては、
「必死に生きる人々」の姿を目の当たりにすることで、先進国の人間(自分)が忘れかけている「生き抜くことの厳しさ」を考えなおすことができた。

インドは、そういった“人間の根底にある、何か動物的なもの”を直に感じられるところが、とても刺激的、魅力的である。


さて、前置きが長くなったが、『スラムドッグ$ミリオネア』(Slumdog Millionaire)は現在、急速に発展するインド・ムンバイを舞台にした映画であり、今年のゴールデン・グローブ賞で最多4部門を受賞している。(アカデミー賞は、10部門ノミネート)

敢えて荒く内容を紹介すると、ムンバイのスラム街で育った兄弟が、それぞれの人生をたくましく生き延びながら、最終的に、「クイズ・ミリオネア(?)」にて一攫千金の機会を掴む。
そしてそこには、恋愛が、、、という物語である。

エンディングに向けて、複数のストーリーが収束していく脚本は、見事であった。

そして何より、劇的な映像と躍動感あふれる音楽で、急速に移り変わるインドの「今」が映し出されているところが、大きな見どころだ。

監督らスタッフは、一年間ムンバイに住みこみ、映画撮影に取り組んだという。

スラムでの生活や、人で溢れる狭い路地、ゴミの山で戯れる子供たち、そして急速に高度化・高層化する新市街地など、混沌とするインドの現状を、様々な角度から映像として切り取り、ストーリーに絶妙に絡ませている。
地面すれすれのロー・アングルや上空からの俯瞰アングル(?)など
巧みなカメラ・ワークやクロスカッティング技法を駆使しながら、
変わりゆく“インドの今”を2時間に凝縮している。


インドの貧困や虐待、犯罪、宗教問題などは、言葉(知識)として知ってはいるが、やはり実態のイメージは持ちづらい。

実際、自分もインドへ行った時、ヘビーじゃないスラムへ近づいて行ったが(そんなのあるのか?)、
やはり内部に入るのは不可能(きっと部外者は入ってはいけない)。
そして、入ったところで、その実態に迫ることは、現地の友人でも居ない限り無理。

しかしこの映画が伝える、実地のリアルな映像は力強く、
訴えかけるものが大きい。


ブラピ主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(アカデミー賞・最多13部門ノミネート、ゴールデン・グローブ賞・最多ノミネート[最終的に受賞なし])も良いストーリーで面白かったけど、映画化はやや難しい内容だと感じた(どちらかというと小説向き?しかし、そこへ挑んだ功績は大きい)。

その点、『スラムドッグ$ミリオネア』は映画向きの内容であり、それは、高度な映画技法を駆使して、現実の映像が生きてくるように作り上げた、製作チームの手腕の賜物なのかもしれない。


まとめとして、
実際のスラム街など(リアルなセット)の映像と、
躍動的な音楽を織り交ぜて、
スリリングで緻密なストーリーがスピーディに展開される、
完成度の高い映画である。
やや目を覆いたくなる場面もあるが、
臨場感と緊張感を持ちながら2時間をフルに楽しめた。


これから米国・欧州・中国と並ぶ、
世界の大国へ発展するインドの「今」を知る上で、
欠かせない映画と言えるかもしれない。

監督は「トレイン・スポッティング」のダニー・ボイル。斬新な映像と軽快な音楽で繰り広げられる、『スラムドッグ$ミリオネア』の刺激的でスピーディーな展開は、“うむうむ納得”という感じだ。

この映画は事前にあらすじを知らない方が楽しめる
個人的には、公式Webサイトなどで「予告編」映像を見ることはお勧めしない


久しぶりに、
「もう一度、映画館で見たい!」と思う、
見ごたえのある映画だった。

いや、それ以上に、
また、「インドへ行きたい熱」が高まってきた!


≪写真・2004年のデリーとアーグラー: 映画では、活き活きとした街の深い部分が楽しめる≫

↓ 大学入学時(建築学科)の一番最初授業で、“建築家を目指す人が読むべき本”に『深夜特急』が入っていた。当時は建築家に全く興味なかったので(入学直後なのに!)、本にも全く関心なかったが、その当時、この本を読みインドへ行っていたら、今とは全く違う人生を歩んでいただろう。
まあ、それでも建築家になっていないだろうけど(笑)。

2009年1月20日火曜日

大統領就任式ブランチ

今日は、第44代米国大統領の記念すべき就任式。

就任式の時間帯に合わせて、
今日はPeter(教授)の家で、
就任式記念(?)ブランチ。

要は、みんなで教授の豪邸に集まって、
シャンパンを飲みながら、TVで就任式を見ましょう!
というイベント。


今日は、祭日でもなく普通の火曜日だが、
Peter(ハーバード教授)や奥さん(他の大学の教授)に加えて、
50代、60代、70代のインテリ層のPeterの友人たちが
続々とPeter宅に集まり、総勢10数人となる。
(み、皆さん、仕事は??)


オバマとバイデンの大統領の宣誓の前に、
歴代大統領やその家族などが、
会場へ続々と入場されるシーンがTVに映し出されると、

 「クリントン(夫)のコートは何で紫なんだ?」、
 「(黒人歌手の)帽子がダサい。」
 「あの大男は誰だ?」「ミッシェルの兄弟よ!」

など、みんなでTVに向かって、突っ込みまくって盛り上がる。
特に、ブッシュ前大統領とチェイニー前副大統領が出てきた時は、
ブーイングが出まくりであった。


そして、オバマが大統領の宣誓をした瞬間、
「オバマの成功を祈って!」とシャンパーンで乾杯。


この瞬間から場の様相が変わった。
数人(特に女性)は感極まって、涙を流し出し始めた。

特に、オバマのスピーチが始ってからは、
全員が、彼の発する一言一言を、
固唾をのんで(シャンパンを呑んで)、
聞きいる。

そして、オバマのスピーチが終わったら、
ヘリコプターでホワイト・ハウスを立ち去る
ブッシュ前大統領(の映像)を見送りもせず、
皆さん、場を変えて、ランチを開始。
どうやら誰も、ブッシュ氏の顔は、
見たくもないらしい(笑)。


10数人で暖炉を囲んで、ランチを食べながら、
就任式やオバマ、そして今後の米国について、
議論大会が始まる。

しかし、残念ながら、
自分はほとんど着いていけなかった…。
皆さん、相当なインテリ層なので、
この議論の深い部分が理解できたら、
相当楽しいんだろうけど、難しいねぇ…。


議論の詳細は分からなかったけど、
ただ一つ言えることは、
今日のこの場で一緒にTVを見た人々、そして、その他大勢の米国民が、
オバマの存在、そして、スピーチによって、大きく刺激されている、ということ。


オバマのスピーチを聞くことで、
「今は大変な状況だけど、
もう一踏ん張りして、頑張ってみようかな!」
という気持ちを持ちはじめた人が、沢山いるのだろう。

特に、ブッシュ前大統領の悪政(!?)と昨今の大不況で、
資産と自信をなくし、路頭に迷う米国人に対して、
「もう一度、世界に誇れる米国を一緒に作っていこう」
と力強く語りかけるオバマの言葉は、
確実に多くの人に勇気を与え、奮起を促している。


オバマのスピーチは、「具体性に欠ける」という批判もあるが、
きっとハイレベルのリーダーの仕事は、そういうことではないだろう。

ハイレベルのリーダーは、大きな枠組みと方向性を示して、
人々に活気を与えるのが、最も大事な役割だろう。

具体的な目標や手順の策定は、優秀なブレインの仕事であって、
どんなに優れた戦略や計画があったとしても、
大勢の人が本気で取り組くまなければ、ことは進まない。
やはりリーダーは、大勢の人のモチベーションを高めることが、
何より大事だし、実際それが出来る人って、とても限られている気がする。


「何っ、試練に耐えろ?冗談じゃないよ。。。

でも、、、オバっさんに言われたら、しゃーないなぁ。
いっちょ、やったるかぁ!」

人を、そういう気にさせる人格というか、実直さ、誠実さ、熱意、
オバマからはそれを感じる
(少なくとも、ブッシュには感じない)。


自分は日本人だが、やはり米国の強力な牽引力に
期待するところは大きい。

何だかんだ言っても、
米国の動きに多大な影響を受ける国は多い。
やはり米国が正しい方向へ動き出すと、
全体としてかなりの波及効果を生み出すことになるのだろう。
(それ位、米国の舵取りは責任が大きいのに、B氏はなぜ??)

オバマ政権が目指す方向へ米国が実際に動き出せば、
日本を含めた多くの国々も、
大きく急速に変化せざるを得ないだろう。

自分も、いつでも柔軟に変化できるよう、
常日頃から頭と体を柔らかくしておこう。


さてさて、21世紀の新しいリーダーに期待です!

2009年1月18日日曜日

アカデミック・イングリッシュ・コース

ボストンの中心街にある教会では、
外国から来た大学院生や研究者を対象として、
“アカデミック・イングリッシュ(Academic English)”
のコースを開講している。

教会といっても、クリスチャンじゃなくても入れるし、
超低料金で夜間のコースを提供してくれるのがありがたい(テキスト付)。

Park Street Church
Conversational & Academic English classes (⇒ リンク)

先日、知人から「コースの中身はどうでしたか?
という質問を受け、以下のように回答(一部改変)。

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パークストリート・チャーチの英語コースは、
(まあどの世界でもそうですが)先生次第です。

■ 先学期受講した、「SCIENTIFIC WRITING」は
外国人研究者向けにデザインされており、
英語で論文・レポートを書く人には
超お勧めの授業です(= それ以外の人には不向き)。

 前半1時間: 論文書きの心得編
 (なぜ、誰のために、書くのか?美しいAbstractとは?etc.)

 後半1時間: ライティング技法・英文法 [含む、演習]
 (いかに簡潔化するか、センテンスの型、etc.)

という構成で、僕としては毎回、目から鱗が落ちまくりで、
非常に学びが多かったです。

講師二人(夫婦)はとても熱心で、
これまでに数回、同コースを教えた実績もあり、
講義内容も体系的に組み立てらています。


■ 夏に受講した、「ACACEMIC PRONUNCIATION」は、
単語(音節)単位の発音から、文章全体でのイントネーションまで、
英語発音についての基本事項を懇切丁寧に教えてくれました。

講義中に、実際に声を出して発音練習する機会が多かったのも
良かったです。また、CD付の教科書に沿った講義なので、
後で自習も可能です。

非常に熱心で、教えるのが上手な先生でしたし、
僕のひどい発音も、優しく指導してくれました(笑)。


上記2コースは、毎回、基本の講義時間(90分)+ 時間超過(30分以上)で
熱く教えてくれ、非常にお得感がありました(笑)。
すなわち、この2コースは授業料($80)の数倍の価値があったと言えます。

(但し、発音のコースについては、
 自分が受講した際と現在では授業枠組が若干異なるので要注意)


■ 一方、これも前学期に受講した「○○」は、
残念ながら、先生の準備不足が甚だしく、
毎回の授業もその場しのぎといった雰囲気で、
コースとしての一貫性が皆無でした。
多くの生徒は途中から来なくなりました。


もちろん、個人の目的・趣向の違いがあるので、
人によって全く異なる評価かもしれません。

とりあえず、最初の1~2回は「お試し」で授業を覗けるみたいなので、
そこで判断するのが良いかもしれません。
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↓ ものすごく売れているみたいだけど、な、何?

2009年1月16日金曜日

この3週間

こんにちは。お久しぶりです。

今、風邪っぴきですが、基本的に元気です。
今日のボストンは、最高気温-8°C、最低気温-14°Cだけど、意外に平気。

この3週間というか、1ヶ月間は、ひたすらフェローシップの応募書類を作っていた。フェローシップとは、一定期間(大体1年間)、大学などの研究機関から給与と研究費をもらいながら、ある程度自由に研究を進めることができる制度(ポジション)である。



自分は今年5月に帰国予定なのだが、
「できればもう少し米国で研究を続けたい!」
ということで、まずはハーバード大学のフェローシップ制度を調べた。
そして最終的に、一つのフェローシップへの応募に絞り、
書類を作成し、無事昨日(15日)に提出した。

できれば、最低でも2~3つのフェローシップに応募したかったが、
 ・ 自分の研究テーマと、先方が求めているテーマが合わない
 ・ 博士取得後の年数や国籍など、応募条件に満たない
などの理由から(後者が結構多かった…)、
最終的にたった一つの応募になった。

まあ、宝くじじゃないので、
沢山応募すれば、当選確率が上がるわけではない。
「一球入魂」「二兎を追う者、一兎をも得ず」ということで(?)、
一つのフェローシップに思いのたけをぶつけた。

たった一つのポジション探し(公募・就職活動)のために、これ程、エネルギーを注いでも良いのか?という位、時間と労力をかけた。

研究計画の作成から推薦書の手配、共同研究者の依頼などで、この1ヶ月間奔走しまくって、
沢山の方々の多大なお力添えをいただきながら、なんとか書類を完成させることができた。


最後になって、とても大事な一通の推薦書が届かない!というハプニングにも見舞われたが、それ以外はベストを尽くせたつもりだ。

(推薦書が届かないことを想定し、代替案を考えていたので、何とか対応できたが、まさか本当に送られてこないとは。。。)


応募書類の作成過程において、
沢山のことを学ぶことができたので、
機会があればまとめてみたい。


今回は、世界中からの応募が集まる、ハーバードのフェローシップなので、かなりの激戦だ。

今までの経験から、
・ 時間と労力をかけて作った「これは最高の出来だ!」という、公募書類があっさりと落ちてしまったり、
・ 逆に、ドタバタの中、短時間で作成した  「あ~、こりゃダメだ。。」という書類がが採択されてしまったりと、
結果は、本当に分からない。


でも、現時点でやれることはすべてやったし、
応募のプロセスでの学びがとても大きかったで、
非常に満足している。どんな結果でも悔いはない!


さて、11月に日本からこちらへ戻った後は、
大学内の競争的研究資金の書類を2つ準備し、
その後、このフェローシップの準備に掛りっきりだった。


ということで、自分の本業(研究)の仕事はほとんど進んでいないので
そろそろ本腰を入れなければ!
(共同研究者のTさん、これから論文作成に注力しますので、よろしくです!)

また、本ブログも週に一度の更新を目指しますので、
皆様どうぞお付き合いくださいませ。