2009年1月20日火曜日

大統領就任式ブランチ

今日は、第44代米国大統領の記念すべき就任式。

就任式の時間帯に合わせて、
今日はPeter(教授)の家で、
就任式記念(?)ブランチ。

要は、みんなで教授の豪邸に集まって、
シャンパンを飲みながら、TVで就任式を見ましょう!
というイベント。


今日は、祭日でもなく普通の火曜日だが、
Peter(ハーバード教授)や奥さん(他の大学の教授)に加えて、
50代、60代、70代のインテリ層のPeterの友人たちが
続々とPeter宅に集まり、総勢10数人となる。
(み、皆さん、仕事は??)


オバマとバイデンの大統領の宣誓の前に、
歴代大統領やその家族などが、
会場へ続々と入場されるシーンがTVに映し出されると、

 「クリントン(夫)のコートは何で紫なんだ?」、
 「(黒人歌手の)帽子がダサい。」
 「あの大男は誰だ?」「ミッシェルの兄弟よ!」

など、みんなでTVに向かって、突っ込みまくって盛り上がる。
特に、ブッシュ前大統領とチェイニー前副大統領が出てきた時は、
ブーイングが出まくりであった。


そして、オバマが大統領の宣誓をした瞬間、
「オバマの成功を祈って!」とシャンパーンで乾杯。


この瞬間から場の様相が変わった。
数人(特に女性)は感極まって、涙を流し出し始めた。

特に、オバマのスピーチが始ってからは、
全員が、彼の発する一言一言を、
固唾をのんで(シャンパンを呑んで)、
聞きいる。

そして、オバマのスピーチが終わったら、
ヘリコプターでホワイト・ハウスを立ち去る
ブッシュ前大統領(の映像)を見送りもせず、
皆さん、場を変えて、ランチを開始。
どうやら誰も、ブッシュ氏の顔は、
見たくもないらしい(笑)。


10数人で暖炉を囲んで、ランチを食べながら、
就任式やオバマ、そして今後の米国について、
議論大会が始まる。

しかし、残念ながら、
自分はほとんど着いていけなかった…。
皆さん、相当なインテリ層なので、
この議論の深い部分が理解できたら、
相当楽しいんだろうけど、難しいねぇ…。


議論の詳細は分からなかったけど、
ただ一つ言えることは、
今日のこの場で一緒にTVを見た人々、そして、その他大勢の米国民が、
オバマの存在、そして、スピーチによって、大きく刺激されている、ということ。


オバマのスピーチを聞くことで、
「今は大変な状況だけど、
もう一踏ん張りして、頑張ってみようかな!」
という気持ちを持ちはじめた人が、沢山いるのだろう。

特に、ブッシュ前大統領の悪政(!?)と昨今の大不況で、
資産と自信をなくし、路頭に迷う米国人に対して、
「もう一度、世界に誇れる米国を一緒に作っていこう」
と力強く語りかけるオバマの言葉は、
確実に多くの人に勇気を与え、奮起を促している。


オバマのスピーチは、「具体性に欠ける」という批判もあるが、
きっとハイレベルのリーダーの仕事は、そういうことではないだろう。

ハイレベルのリーダーは、大きな枠組みと方向性を示して、
人々に活気を与えるのが、最も大事な役割だろう。

具体的な目標や手順の策定は、優秀なブレインの仕事であって、
どんなに優れた戦略や計画があったとしても、
大勢の人が本気で取り組くまなければ、ことは進まない。
やはりリーダーは、大勢の人のモチベーションを高めることが、
何より大事だし、実際それが出来る人って、とても限られている気がする。


「何っ、試練に耐えろ?冗談じゃないよ。。。

でも、、、オバっさんに言われたら、しゃーないなぁ。
いっちょ、やったるかぁ!」

人を、そういう気にさせる人格というか、実直さ、誠実さ、熱意、
オバマからはそれを感じる
(少なくとも、ブッシュには感じない)。


自分は日本人だが、やはり米国の強力な牽引力に
期待するところは大きい。

何だかんだ言っても、
米国の動きに多大な影響を受ける国は多い。
やはり米国が正しい方向へ動き出すと、
全体としてかなりの波及効果を生み出すことになるのだろう。
(それ位、米国の舵取りは責任が大きいのに、B氏はなぜ??)

オバマ政権が目指す方向へ米国が実際に動き出せば、
日本を含めた多くの国々も、
大きく急速に変化せざるを得ないだろう。

自分も、いつでも柔軟に変化できるよう、
常日頃から頭と体を柔らかくしておこう。


さてさて、21世紀の新しいリーダーに期待です!

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