2008年11月5日水曜日

大統領選挙

11月4日の夜22時、ボストン空港へ。

空港から家へ帰るタクシーの中、
大統領選挙投票結果の速報ラジオが流れる。
「(超保守の)ヴァージニア州で44年ぶりに、
民主党が勝利した!」
とアフリカ(セネガル)出身の運転手が、
興奮する。


家に帰って、荷物の整理が一段落して、
テレビを付けたら、オバマの勝利スピーチが始まった。


米国民ではない自分までも、
米国、そして(それに引っ張られるかたちで)世界の多くが
良い方向に動き出すのでは?、期待が膨らむような
しびれる演説であった。

米国民だけでなく、世界へメッセージを発するのが、
米国大統領なのだろう。


彼のスピーチ力は極めて高い。
彼の国民を思うひたむきな気持ち、
国を変えるためのものすごい情熱と使命感が、
ひしひしと伝わってくる。

どんなに優秀なブレインが周りについて、
完璧な演説原稿を作ってくれたとしても、
最後はそれを口にする人の気持ち・魂が
表に出てくる。


自分もボスPeterも
「最高のスピーチ」と絶賛。
細かい英語表現が分からなくても、
一見の価値あり。

Full Obama Victory Speech
http://jp.youtube.com/watch?v=Jll5baCAaQU


TVや身近な人の反応から、
(アフガン・イラク戦争で)国際的な信頼を失い、
経済的にもどん底のアメリカを救う救世主として、
米国民のオバマに対する期待をひしひしと感じる。



環境問題に対して米国は(かなりの!?)「けしからん国」であるが
州や自治体レベルでは、CO2削減や再生可能エネルギーの促進など、
先進的な取り組みをしているところも多い。

政権が変わり、
米国の地球温暖化政策が一気に進むことで、
日本も含めた他の国々への波及効果も大きくなりそうだ。



でも、何だかんだ言っても僅差の勝利だったので、
そんな簡単には上手くいかないか?


いや、「できる!」と
希望を持って前へ進むことを宣言して
スピーチを締めくくったオバマなら、
やってくれるのだろう。
(って、何か人任せですが(笑))

This is our chance to answer that call. This is our moment. This is our time - to put our people back to work and open doors of opportunity for our kids; to restore prosperity and promote the cause of peace; to reclaim the American Dream and reaffirm that fundamental truth - that out of many, we are one; that while we breathe, we hope, and where we are met with cynicism, and doubt, and those who tell us that we can't, we will respond with that timeless creed that sums up the spirit of a people:

Yes We Can.

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