2008年10月20日月曜日

清華大学 その1

中国・北京の清華大学へやってきた。
目的は、「第7回アジア地域の巨大都市における
安全性向上のための新技術に関する国際シンポジウム
」(な、長い!)
に参加するためだ。

清華大は、フリードマンの『フラット化する世界』でも紹介されていた通り、中国の理工系最高峰大学、というかもはや、アジアを代表する大学の一つである。

清華大学に来るのは、2005年10月、2006年12月(⇒レポート)に続いて、3度目である。
また、今年9月から、ハーバード大の自分が所属する研究室に、
清華大から一年間の交換留学生(シャン)がやってきており、
ここ数年、何かと縁がある。


今回の北京は、
到着初日(深夜)にホテルへ行ったら、
部屋の予約が取れていなかったり(海外では良くあることだけど…)、
翌日の朝食時は、レストランにてオジサンにぶつかられて、
洋服がスープまみれになったり(スーツじゃなくて良かった…)と、
何かとついていない。


シンポジウム前日の今日は、
シャンの指導教授との面会の予定。

清華大学のキャンパスは、
ものすごく広大であるが(2km×1.5km)、
すでに3回目なので、大学内の配置も
大よそ分かっているつもりだった。

なので、行き先周辺のみを拡大した地図を片手に、キャンパスすぐ傍のホテルから、教授のオフィスへ歩いて向かった。
教授との面会の前に、オフィス近くの食堂でランチを食べるつもりで、大幅な時間の余裕をもってホテルを出発した。

ところが、、、

これまでに行ったことがない西南門から、キャンパスへ侵入していったせいか、途中で、思いっきり道に迷ってしまった。。。

しかし自分は、方位に強い方なので(過信)、
人に道を尋ねることもなく、
テクテクと歩き回っていたら、
そのうち完全に包囲を失ってしまい、
どんどんドツボにハマっていった…。

その後、完全にお手上げ状態になったので、自分のちっぽけかつ誤まったプライドを捨て(?)、
周囲の人に道を尋ね始めた。


ところが、英語で話しかけると逃げられたり、立ち止まってくれても英語の地図を見せると、首を横に振り、立ち去られ続ける。

「地図だったら、言葉は関係ないのでは?」と思いつつも、次回からは現地語の地図も一緒に用意することを考える。


しかし、アポイントの時間も迫ってきてるので、
とにかく場所を教えてくれる人を探すしかない。

その後、純朴そうな学生に声をかける。

彼はその場に立ち止まって、
一緒に地図を見てくれた。
あまり英語が喋れない感じだったが、
一生懸命地図を見て、
現在地と行き先を教えてくれた。

自分は、とんでもないところへ迷い込んでいたみたいで、
目的地までの距離は結構ある。
もはや、ランチを諦めても遅刻は必至!
ということが分かった。

「謝謝!」と彼に握手をして、
教えてもらった経路に従い、再び歩き出す。
時間がないので、やや早歩きでひたすら目的へ歩を進める。

そして、彼と別れて7,8分後、
後方から自転車に乗った彼が猛スピードでこちらへ向かってきた。
自分の前で、急ブレーキをするなり、
「後ろに乗りなよ!」と自転車の荷台を指去す。

「本当にいいの?」と思いつつも、時間もなかったので
彼の申し出に甘えて、「謝謝!」と彼の自転車の後ろにまたがる。

彼が少し不思議そうな顔をしながら、
自転車をこぎ出すと、フラフラ、フラフラして
まともに前に進めない。

そこで彼から、
「横向きに乗ってくれ!」と注文がはいる。

「おお~、女の子乗りかぁ!」と思い、
人生初の横乗りに挑戦。

しかし、逆に今度は、自分が横乗りのバランスが取れなく、彼の自転車をフラフラ、フラフラさせてしまう。


横乗り(女の子乗り)って、意外に難しく、
彼の腰に手を回さない状態で(!?)、
どこに重心を置き、どうやってバランスを保つのか、
それ以前に、放り出された両足をどうするのか?
よく分からなかった。

「何事も実際にやってみないと分からない」
と感心しながら、
と彼の自転車で目的地まで乗せて行ってもらった。


お陰で、アポイントの時間ちょうどに目的地へ到着!
またもや「謝謝、謝謝!」と自分の謝意を伝え、
固い握手を交わして彼と分かれる。



自分は運が良いことに、
(特に海外で)色々な人に助けてもらっている。

去年も、ラオス・パクセからの出国の飛行機に遅れそうであったが、
(それを逃したら次の飛行機は3日後!)見知らぬラオス青年が
バス停から空港までバイクに乗せて行ってくれた。

(しかも空港の手前でバイクが壊れてしまったのだが、「俺のことはいいから空港へ向かってくれ!」と、乗継バイクを拾ってくれ、彼をそこに残したまま空港へ向かい、お陰でギリギリ飛行機に間に合った!)


彼らと、これから2度と会うこともないだろうし、
直接、恩返しもできない…。


その分、自分も困った人を見つけたら、
力になってあげよう。

特に、言葉の通じない国での現地人の手助けは、
本当にありがたいので。
(インドでは騙されまくったので、
国と地域を考慮して、見極めましょう(笑))


≪写真・上から4枚 清華大学キャンパス内≫
≪写真・下 自転車に乗せてくれた青年≫



↓ 当然ですが、中国語版も出版されています。