2008年6月2日月曜日

卒業式シーズン到来

この1~2週間、6月5日の卒業式(357th Harvard Commencement)に向けて、キャンパスのあらゆるところで会場設営が行われている。

厳密には、数か月前からキャンパスの芝生整備や施設改修が頻繁に行われていた。
Peter曰く、「卒業式は、大学にとってとても大事な日なんだ。なぜならその日は、(これまでの)卒業生たちが一堂にキャンパスに集結して、年代ごとの同窓会も行われるからね。そして、そこで多くの卒業生は、大学に対してチェックを切っていく。セレモニーの良し悪しで額が変動するから、大学は必死になって、キャンパス整備に勤しんでいるんだよ。」
チェック=寄付金である。

今、キャンパスはとても賑やかだ。

キャンパス内の建物や街路樹には、大学やスクールごとの旗が取り付けられ、学内のオープンスペースには巨大なテントや机、イスなどが続々と設置されている。さながら、日本の大学の学園祭みたいな雰囲気だ(ところで、米国の大学に学園祭はあるのか?)。


個人的には、キャンパスのこの雰囲気はとても好きだ。
卒業式に向けて、キャンパスが別の空間へ形を変えるにつれて、学生たちの気持ちもどんどん高まっていくような気がする。自分は卒業式は全く関係ないが、日に日に卒業式が楽しみになってきている。「この普段とは異なるキャンパスで、どんなイベントが繰り広げられるのだろう?」と。


ところで自分は、学部・修士課程・博士課程と、これまでに一度も、大学の入学式・卒業式に出たことはない。
ある区切りごとに、儀式を行うことはとても大事だけど、大学の入学式・卒業式は、あまりに形式化し過ぎている気がして全く出る気がしなかった。実際に出席していないので何とも言えないが、友人の話を聞くと、少なくとも自分の出身校では自分が考えていたイメージ(=儀式儀式)に近かったみたいだし、出席しなかったことの後悔は全然ない。(もちろん、学科ごとの学位授与式や謝恩会は重要な儀式であると捉えて、きちんと出席しましたよ!)


なので(?)、米国の大学の卒業式にはとても関心がある。
とりあえず、現時点では、「自分が数年間を過ごした、想い入れの深いキャンパスの施設やオープンスペースを利用して、手作り的な雰囲気の卒業式を行うのはとても良さそうだ!」と個人的に感じた。



しかし、今日、Peterと話していたら、「最近の卒業式は、あまりに盛大で、お金をかけ過ぎていてバカている!(場所[恐らく裕福なスクール]によっては)空調が入ったテントまで用意して、ホテルばりのサービスを用意するところもある。
「学内に沢山のテントがあるが、一つでいくらかかるか想像つくか?〇〇が数百万、△△の会場設営は数千万(恐らく、食事やサービス込み)、総額で□□もかけているんだよ。
俺の時代は、テント一つなかったぞ!(約40年前)」

Peter, かなりご立腹の様子。
従って、上述の“手作り的”というのは完全に消えました。


いろんなものをひっくるめて、5日の卒業式が楽しみだ。
それにしても、"第357回"って。。。。


↓米国・卒業式の定番ソングを知りたい。