2008年5月31日土曜日

週末の住処

週末、大学で仕事をする場合は、自分のオフィスではなく、法科大学院(Law school)の図書館で時間を過ごす。


Law schoolの図書館とは言っても、大学の関係者であれば学部・学科などに関係なく、学期末の試験期間以外は、誰でも利用することができる。


驚きなのは、この図書館の開館時間。
Law schoolの学生のみが利用できる試験期間は、24時間営業。
一般の学生も利用できる普段の学期中でも、ほとんどの平日は朝2時まで利用できる。
自分が良く利用する週末は、午前中はガラガラだけど、午後にはほぼ満席になる。
(さすがに今は夏休みなので、今日は一日中、空いていた)

1929年に建設され、その後増築・改修されたこの図書館の3階部分は、天井が高いのが心地いい。そして、(ホテルのロビーを思わせるような)落ち着いた色調の重厚な机といすに座って(←なんて稚拙な表現!)、黙々と勉強をしているLaw schoolの学生に囲まれながら仕事をしていると、否応なしに自分も集中してしまうところがとても良い(笑)。やはり“その気にさせる環境”って大事だなぁと、(一人で長時間集中できない)弱い自分はやけに感心してみたり。

ちなみにこの図書館には、無料のコヒー&紅茶・コーナーまで付いていて、机やソファーで飲み物を飲みながら読書や勉強をしても良い(虫が出るとの理由で、食事は禁止)。

こんなところで、朝の1時、2時まで勉強しているLaw schoolの学生って。。。。ん、でも、こういう環境だからこそ、明け方まで集中して勉強できるのだろうか。いや、Law schoolに入るくらいだから、どんな環境でも猛烈に勉強するのだろうな、きっと。

何れにせよ、このような素敵な図書館で勉強した、沢山の優秀な卒業生を輩出しているLaw schoolは、ハーバードの稼ぎ頭の一つである。他のスクールの学生が驚くほど、Law schoolの学食やカフェは、落ち着いた雰囲気のきれいな空間であり、さらに現在、この図書館裏側の巨大な敷地に、新たなLaw schoolビルディングを建設中である。

弱肉強食のハーバードでは、スクール間での力(予算規模)の差がとても大きく、建物・施設のみならず、学生サービスについても大きな開きがある。

とりあえず、(工学系に属する)自分のオフィスは、ラッキーなことにLaw schoolのすぐ傍なので、滞在中はLaw schoolが長年にわたって築き上げた実績の恩恵を、自分も密かに享受させてもらおう。


↓この方も、この図書館でで勉強していたのだろうか。