現在、ハーバード大学地理情報解析センター(以下、CGA)に、Research Affiliatesとして参画している。これから数回にわたって、CGAの実態を紹介をしたい。
設立の背景
2005年春、プロボスト(学長を補佐する教務局長)と教養学部(Faculty of Arts)、建築大学院(Graduate School of Design)の各学部長のサポートによって、CGAは設立された。CGAは、 ハーバード大・定量社会科学研究所(the Institute for Quantitative Social Science)の技術基盤センターの一つとして位置づけられる。
CGAの使命は、同大のGeospatial LibraryやMap Libraryなどのこれまでの基盤をもとに、ハーバード内外の空間情報科学の発展に寄与することである。
(ハーバードがCGAを設立した経緯の詳細については、後日改めて記載する)
センターには、専門スタッフが常備し、研究や教育における空間解析やプロジェクトの推進、最先端空間情報技術の開発に携わる。GISのみならず、リモートセンシングやGoogle Earthなどを含んだ空間情報技術の全般を対象とする。
体制
⇒拡大中(1年前と比べてメンバーの大幅な増強)
・ 非常に広範な研究分野からの学際的メンバーが参画
・ ベテラン教授陣による運営委員会と若手実務者による技術アドバイス委員会との2段構成
CGA専属スタッフ
⇒これまでに企業や自治体などでGISの実務に関わっていたGISプロフェッショナルであり、大学内のGISサポートをメイン業務とする。いわゆる「研究者」ではない(除く、センター長)。
・ センター長 Director 1名(Faculty)
・ オペレーション・ディレクター Director of GIS Research Services 1名
・ 上級GIS専門職 Senior GIS Specialist 2名
・ GIS専門職 GIS Specialist 3名
・ ソフトウェア開発技師 Geospatial Data and Information Software Engineer 1名(図書館と兼任)
CGA 連携活動メンバー(Research Affiliates)
⇒CGAと実質的な連携活動を行う学内研究者
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 1名
・ 工学・応用科学科 School of Engineering and Applied Science 1名(川崎)
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ オラクル社 1名
ベテラン教授陣よる運営員会 計18名(Faculty Steering Committee)
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 11名
・ 工学・応用科学科 School of Engineering and Applied Sciences 2名
・ 公衆衛生大学院 School of Public Health 2名
・ 医学大学院 Medical School 1名
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ 建築大学院 Graduate School of Design 1名
若手による技術アドバイス委員会 計11名(Technical Advisory Committee)
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 2名
・ 医学大学院 Medical School 1名
・ 建築大学院 Graduate School of Design 2名
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ 公衆衛生大学院 School of Public Health 1名
・ Harvard-MIT Data Center, IQSS 1名
・ Harvard Planning & Allston Initiative 1名
・ 図書館 Library 2名
* 上の日本語訳と補足説明は、筆者の独自解釈に基づく