現在、ハーバード大学地理情報解析センター(以下、CGA)に、Research Affiliatesとして参画している。これから数回にわたって、CGAの実態を紹介をしたい。
設立の背景
2005年春、プロボスト(学長を補佐する教務局長)と教養学部(Faculty of Arts)、建築大学院(Graduate School of Design)の各学部長のサポートによって、CGAは設立された。CGAは、 ハーバード大・定量社会科学研究所(the Institute for Quantitative Social Science)の技術基盤センターの一つとして位置づけられる。
CGAの使命は、同大のGeospatial LibraryやMap Libraryなどのこれまでの基盤をもとに、ハーバード内外の空間情報科学の発展に寄与することである。
(ハーバードがCGAを設立した経緯の詳細については、後日改めて記載する)
センターには、専門スタッフが常備し、研究や教育における空間解析やプロジェクトの推進、最先端空間情報技術の開発に携わる。GISのみならず、リモートセンシングやGoogle Earthなどを含んだ空間情報技術の全般を対象とする。
体制
⇒拡大中(1年前と比べてメンバーの大幅な増強)
・ 非常に広範な研究分野からの学際的メンバーが参画
・ ベテラン教授陣による運営委員会と若手実務者による技術アドバイス委員会との2段構成
CGA専属スタッフ
⇒これまでに企業や自治体などでGISの実務に関わっていたGISプロフェッショナルであり、大学内のGISサポートをメイン業務とする。いわゆる「研究者」ではない(除く、センター長)。
・ センター長 Director 1名(Faculty)
・ オペレーション・ディレクター Director of GIS Research Services 1名
・ 上級GIS専門職 Senior GIS Specialist 2名
・ GIS専門職 GIS Specialist 3名
・ ソフトウェア開発技師 Geospatial Data and Information Software Engineer 1名(図書館と兼任)
CGA 連携活動メンバー(Research Affiliates)
⇒CGAと実質的な連携活動を行う学内研究者
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 1名
・ 工学・応用科学科 School of Engineering and Applied Science 1名(川崎)
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ オラクル社 1名
ベテラン教授陣よる運営員会 計18名(Faculty Steering Committee)
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 11名
・ 工学・応用科学科 School of Engineering and Applied Sciences 2名
・ 公衆衛生大学院 School of Public Health 2名
・ 医学大学院 Medical School 1名
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ 建築大学院 Graduate School of Design 1名
若手による技術アドバイス委員会 計11名(Technical Advisory Committee)
・ 教養学部 Faculty of Arts and Sceinces 2名
・ 医学大学院 Medical School 1名
・ 建築大学院 Graduate School of Design 2名
・ 行政大学院 J.F.K. School of Government 1名
・ 公衆衛生大学院 School of Public Health 1名
・ Harvard-MIT Data Center, IQSS 1名
・ Harvard Planning & Allston Initiative 1名
・ 図書館 Library 2名
* 上の日本語訳と補足説明は、筆者の独自解釈に基づく
2008年3月26日水曜日
春休み/スケートリンク
ハーバード大は今週(3/24-3/28)、春休みである。
従って、今週は授業は行われない。
Peter(自分の受入教授)は、アリゾナ州にバケーションへ行くと言っていたし、学生たちも「パリに行く」「フロリダで友人と過ごす」など話していたので、今週はきっと金曜日の夕方みたいに、学内がガラガラになることを予想していた。
しかし、以外にも(?)、通常よりやや少ない程度で、学内には沢山の人がいた。
やはり学生はほとんどいない様子だが、大学の事務は普段通り動いているし、食堂やカフェ、図書館もほぼ通常通りの営業している。Peterみたいに休暇を取っている先生もいるみたいだけれど、普段通りに出勤している先生や秘書さん、研究員などもそれなりに多いようだ。
さて、法学部のスケート・リンクが、今日でとうとう解体されてしまった。
というか、3月下旬まで屋外スケートリンクがある自体、ボストンが如何に寒いかを物語っているのだが、自分の通学路としていつも目にしたスケート・リンクなだけに、無くなってしまうのは何か寂しい。
今年は結局、一回しか滑れなかったので、次の冬はたくさん滑って、スケート・マスターを目指そう。
≪写真・上 解体直後≫
≪写真・下3つ 3月上旬撮影≫
従って、今週は授業は行われない。
Peter(自分の受入教授)は、アリゾナ州にバケーションへ行くと言っていたし、学生たちも「パリに行く」「フロリダで友人と過ごす」など話していたので、今週はきっと金曜日の夕方みたいに、学内がガラガラになることを予想していた。
しかし、以外にも(?)、通常よりやや少ない程度で、学内には沢山の人がいた。
やはり学生はほとんどいない様子だが、大学の事務は普段通り動いているし、食堂やカフェ、図書館もほぼ通常通りの営業している。Peterみたいに休暇を取っている先生もいるみたいだけれど、普段通りに出勤している先生や秘書さん、研究員などもそれなりに多いようだ。
さて、法学部のスケート・リンクが、今日でとうとう解体されてしまった。
というか、3月下旬まで屋外スケートリンクがある自体、ボストンが如何に寒いかを物語っているのだが、自分の通学路としていつも目にしたスケート・リンクなだけに、無くなってしまうのは何か寂しい。
今年は結局、一回しか滑れなかったので、次の冬はたくさん滑って、スケート・マスターを目指そう。
≪写真・上 解体直後≫
≪写真・下3つ 3月上旬撮影≫
2008年3月21日金曜日
ジオリファレンス・ワークショップ
Center for Geographic Analysis (CGA; 地理解析センター)が開催する「ジオリファレンス・ワークショップ」に参加した。ESRIユーザである自分は、ジオレファレンスと言葉から、「ジオリファレンス ツールによりArcMap上でコントロールポイントを入力することで、ラスタファイルの幾何補正を行う」ことを連想した。また、「ジオコーディング」などの住所情報の位置参照を連想する。何れにせよ個人的に重要だとは認識しているが、それほど関心が強い話題ではなかったため、あまり期待をせずに参加した。
ところが、実際はとても興味深い内容の、熱い(!?)ワークショップだった(パンフレット)。
特に午前中のChallenges and Potentials of Georeferencingと題したセッションでは、主にハーバード大学の教養学部社会学系、公衆衛生大学院、医学部、建築大学院、ユダヤ博物館(Semitic museum)、中国歴史プロジェクト、生態系プロジェクト(カンザス大学)の研究者・教員が、それぞれの研究分野において、『GISのデータをどのように作成するか?』について発表した。自分が認識していた上述のような狭義の“ジオリファレンス”についてではなく、むしろ各分野における〝時空間データの作成“に関する包括的な内容であった。具体的には、データの作成(ここでいうGeoreferencing)は、どの分野でも最初に直面する大きな問題であるが、どのように位置を定義するか(位置精度の問題、分類の基準)、どのようにデータ間のリレーションを構築するか? 位置名称をどう扱うか?など、異なる分野の専門家が一堂に会して、「時空間」の捉え方について合同で話し合う場であったと言える。
今まで自分も沢山のGISデータを作成してきた経験があるが、研究の分野や目的によって、「時空間」の捉え方が大きく異なり、データ作成にあたっては非常に多様な視点があることを再認識した。
やはり分野によって、物理的・社会的なバウンダリー(境界線)の捉え方は大きく異なる。当然であるが、公衆衛生の立場では、詳細なコミュニティレベルでのデータが必要であり、米国で流通しているZipcode(郵便番号)ごとに集計された社会統計データはあまり意味を持たない。むしろこのようなデータを使って解析することは問題があるという(参考文献、後日確認の上、更新)。分野・目的による時空間の解像度レベル、位置の捉え方、バウンダリーの意味・捉え方は大きく異なり、それに従いデータベース・スキーマも変わる。
同じような現象を見ているのに、分野によって、時間と空間の捉え方が大きく異なるというのは興味深い。ハーバードでのGISを使った研究は、「世界全域」や「古代から現代まで」といった時間・空間的な幅が広いものが多い。そのため、世界中からデータを収集する際、複数の言語をどう対処するか?言語によって、対象の扱い方、分類の仕方、表現の仕方が変わるという問題にどう対処するのか?複数言語に対応するデータベースはどう設計されるべきか、などなど。
また、歴史をさかのぼると、同じ地名が、異なる時代に存在することがある(St. Petersburg, Russia 1703 - 1913, 1991- vs. St. Petersburg, Florida, USA 1892- )。また、同じ場所が、時代によって名称が異なることもある(日本の市町村合併など)。歴史データを扱う際、一般的な名称による記述が多い(江戸、日向)。これらのデータを扱う際、GISユーザはどのように対処すればよいのだろうか?
各分野の発表やその後のディスカッションを聞いていて感じたのは、『このワークショップで対象としている「ジオリファレンス」とは、空間情報を軸とした、知識の構造化への挑戦である』ということ。分野ごとの時空間の認識に基づいて、それぞれの領域の大量のデータをどう整理するのか、そしてそのためのデータベース・スキーマはどうあるべきかを議論していた。
やはり人は、ある問題解決のためにデータを使用する。そして、それらほとんどのデータは、時間と空間の問題を含んでいるが、その整理や処理は容易ではない。やはりユーザは、自分の目的に応じて、断片的にデータおよび事象を捉えがちである。しかし、このようなワークショップへの参加によって、他分野で開発されたツールや手法を共有するだけではなく、ジオリファレンス[所謂、時空間データベースを作成すること]を、多面的に捉えて、総合的な視点から現象(データ)を認識することに寄与したのではないか、と考えられる。各発表者は、他の発表者の発表を聞いて、新しい視座や知見を持ち帰ることができたのではないか?少なくとも自分はそうであった。同様の問題意識を持つ多分野の専門家が、共通のテーマについて一堂に会してワークショップを開催することで、参加者は新しい視座や知見を持ち帰ることができるとともに、総合的な視点から現象を見ることを獲得する。
時空間情報を扱う上で誰もが直面する問題をもとに(=“ジオレファレンス”による串刺し)、学際的なディスカッションを行うのはとても良い。
もちろん、これはハーバード大学での各分野における空間情報の活用が成熟していることが前提だと思われる。また、空間情報の活用による大学内の学際的研究の推進を目指しているCenter for Geographic Analysis (CGA; 地理解析センター)が、大学内の状況を把握した上で、適切なテーマ設定のもとワークショップを企画・運営して、学内のキー・パーソンを集めてきたから実現できたのであろう。
また、ワークショップでは、空間情報に関する以下のような興味深い議論も展開された。
・多面的で複雑な「時空間」問題に対して、正しい認識・手法のもと、立ち向かっていける人材を教育する必要性(geospatial education、spatial thinking)。
・プライバシーや秘匿性の問題(public data vs. privacy data)
・データのaccuracy vs. completeness
(データのProbability issue – probability field, uncertaintyの問題など)
参加者の研究分野は人文系、社会科学系から自然科学系まで多様であったが、やはり同じ問題意識を持っている人たちの集まりなので、とても盛り上がったし、一聴衆であった自分もとても勉強になったし、参加していて楽しかった。
今回、自分がきちんと理解できたのはきっと半分程度だろう(根拠なし)。
残り半分を聞き逃した(理解できなかった)のは悔しいが、「あせらず、無理せず、着実に」、これから頑張りましょう!
ところが、実際はとても興味深い内容の、熱い(!?)ワークショップだった(パンフレット)。
特に午前中のChallenges and Potentials of Georeferencingと題したセッションでは、主にハーバード大学の教養学部社会学系、公衆衛生大学院、医学部、建築大学院、ユダヤ博物館(Semitic museum)、中国歴史プロジェクト、生態系プロジェクト(カンザス大学)の研究者・教員が、それぞれの研究分野において、『GISのデータをどのように作成するか?』について発表した。自分が認識していた上述のような狭義の“ジオリファレンス”についてではなく、むしろ各分野における〝時空間データの作成“に関する包括的な内容であった。具体的には、データの作成(ここでいうGeoreferencing)は、どの分野でも最初に直面する大きな問題であるが、どのように位置を定義するか(位置精度の問題、分類の基準)、どのようにデータ間のリレーションを構築するか? 位置名称をどう扱うか?など、異なる分野の専門家が一堂に会して、「時空間」の捉え方について合同で話し合う場であったと言える。
今まで自分も沢山のGISデータを作成してきた経験があるが、研究の分野や目的によって、「時空間」の捉え方が大きく異なり、データ作成にあたっては非常に多様な視点があることを再認識した。
やはり分野によって、物理的・社会的なバウンダリー(境界線)の捉え方は大きく異なる。当然であるが、公衆衛生の立場では、詳細なコミュニティレベルでのデータが必要であり、米国で流通しているZipcode(郵便番号)ごとに集計された社会統計データはあまり意味を持たない。むしろこのようなデータを使って解析することは問題があるという(参考文献、後日確認の上、更新)。分野・目的による時空間の解像度レベル、位置の捉え方、バウンダリーの意味・捉え方は大きく異なり、それに従いデータベース・スキーマも変わる。
同じような現象を見ているのに、分野によって、時間と空間の捉え方が大きく異なるというのは興味深い。ハーバードでのGISを使った研究は、「世界全域」や「古代から現代まで」といった時間・空間的な幅が広いものが多い。そのため、世界中からデータを収集する際、複数の言語をどう対処するか?言語によって、対象の扱い方、分類の仕方、表現の仕方が変わるという問題にどう対処するのか?複数言語に対応するデータベースはどう設計されるべきか、などなど。
また、歴史をさかのぼると、同じ地名が、異なる時代に存在することがある(St. Petersburg, Russia 1703 - 1913, 1991- vs. St. Petersburg, Florida, USA 1892- )。また、同じ場所が、時代によって名称が異なることもある(日本の市町村合併など)。歴史データを扱う際、一般的な名称による記述が多い(江戸、日向)。これらのデータを扱う際、GISユーザはどのように対処すればよいのだろうか?
各分野の発表やその後のディスカッションを聞いていて感じたのは、『このワークショップで対象としている「ジオリファレンス」とは、空間情報を軸とした、知識の構造化への挑戦である』ということ。分野ごとの時空間の認識に基づいて、それぞれの領域の大量のデータをどう整理するのか、そしてそのためのデータベース・スキーマはどうあるべきかを議論していた。
やはり人は、ある問題解決のためにデータを使用する。そして、それらほとんどのデータは、時間と空間の問題を含んでいるが、その整理や処理は容易ではない。やはりユーザは、自分の目的に応じて、断片的にデータおよび事象を捉えがちである。しかし、このようなワークショップへの参加によって、他分野で開発されたツールや手法を共有するだけではなく、ジオリファレンス[所謂、時空間データベースを作成すること]を、多面的に捉えて、総合的な視点から現象(データ)を認識することに寄与したのではないか、と考えられる。各発表者は、他の発表者の発表を聞いて、新しい視座や知見を持ち帰ることができたのではないか?少なくとも自分はそうであった。同様の問題意識を持つ多分野の専門家が、共通のテーマについて一堂に会してワークショップを開催することで、参加者は新しい視座や知見を持ち帰ることができるとともに、総合的な視点から現象を見ることを獲得する。
時空間情報を扱う上で誰もが直面する問題をもとに(=“ジオレファレンス”による串刺し)、学際的なディスカッションを行うのはとても良い。
もちろん、これはハーバード大学での各分野における空間情報の活用が成熟していることが前提だと思われる。また、空間情報の活用による大学内の学際的研究の推進を目指しているCenter for Geographic Analysis (CGA; 地理解析センター)が、大学内の状況を把握した上で、適切なテーマ設定のもとワークショップを企画・運営して、学内のキー・パーソンを集めてきたから実現できたのであろう。
また、ワークショップでは、空間情報に関する以下のような興味深い議論も展開された。
・多面的で複雑な「時空間」問題に対して、正しい認識・手法のもと、立ち向かっていける人材を教育する必要性(geospatial education、spatial thinking)。
・プライバシーや秘匿性の問題(public data vs. privacy data)
・データのaccuracy vs. completeness
(データのProbability issue – probability field, uncertaintyの問題など)
参加者の研究分野は人文系、社会科学系から自然科学系まで多様であったが、やはり同じ問題意識を持っている人たちの集まりなので、とても盛り上がったし、一聴衆であった自分もとても勉強になったし、参加していて楽しかった。
今回、自分がきちんと理解できたのはきっと半分程度だろう(根拠なし)。
残り半分を聞き逃した(理解できなかった)のは悔しいが、「あせらず、無理せず、着実に」、これから頑張りましょう!
2008年3月16日日曜日
GIS@GSD
GSDとは、Graduate School of Design(建築大学院)のことである。大学院なので、基本的に学部生はいない。
GSDでは、約600名の学生が、建築デザイン、ランドスケープデザイン、都市計画デザインの3コースに分かれて、1Fから5Fまで階段状に広がる巨大studioで設計活動に勤しむ(写真参照)。意匠設計やランドスケープ設計の学生と同じく、都市計画専攻の学生も、Studioでの設計活動をメインとすることがGSDの特徴の一つと言える。後述のPaul Cote氏によると「これは米国でも珍しい」とのこと。おそらく日本の建築学科でも、デザインをメインとした都市計画コースを用意しているところは少ないのではないか?
GIS業界では、GSDの名前を聞いたことがある人も多いと思う。
・Carl Steinitz (景観プランニングGISの第一人者、立命館大GISワークショップ)
・Jack Dangermond(ESRI社長)
・Mark Sorensen(GPC社代表)
・Ian McHarg (『Design with Nature』(1969))
・Peter Rogers(Carlと『A Systems Analysis Model for Urbanization and Change: An Experiment in Interdisciplinary Education』(1970)を共著)
などGISやランドスケープ・デザインの発展に貢献した人材を多く輩出している。
最近では、GSD-GIS = Carl Steinitzのイメージだが、彼は昨年GSDをstep down(退職)して、今はロンドンで暮らしているとのこと。そこで、GSD-GISの新エース(!?)Paul Cote講師から、現在のGSDでのGISの活用に関する話を聞かせてもらった。Paulは、Carlとともに『地理情報システムによる生物多様性と景観プランニング』(1999)を執筆。CGAのTechnical Advisory Committeeも務める彼は、GSD-GISの“顔”といって過言ではない。
Paulは、ハーバードでGISの授業を2つ担当(⇒ハーバードGIS講義一覧)。
彼はGSDの設計活動におけるGIS利用の促進を目的に、以下のような活動を行っている。
■GISデータベースの作成と維持管理
・・・マサチューセッツ州のGISデータをSDEで管理、イントラネットで共有
■GIS利用マニュアルの作成
・・・ソフトウェアのインストールからデータ作成、解析、3次元モデリングまで、丁寧なWebマニュアルを用意
■GIS活用便利ツールの作成
・・・自分も横国大にいた時、建築の学生からたまに相談を受けたが、建築設計の学生は自分が対象とする敷地の地形や土地被覆、土地利用、建物に関する詳細な情報(データ)が欲しい。もちろん、GISを使えばそのようなデータの抽出は可能であるが、そのためにGISの操作方法を覚えるのは面倒であり、大体は断念してしまう。
そこで、PaulはGISをほとんど知らない学生でも、自分の対象敷地の建物、土地利用、地形(標高)、航空写真をボタン一つで簡単に抽出できるツールを作成し(ESRIモデルビルダーを使用)、学生に配布している。これによって学生は、SDEのデータベースに自動的に接続して、マサチューセッツ州の対象地域のGISデータを簡単な操作で入手できる。
Paul曰く、「この便利なツールを使うことによって、学生は裏で動いているGISの存在を認識し、そこから逆にGISに興味を持ち、GISの勉強を始めることもある」。最初からGISを押し付けず、学生は知らない間にGISの機能を使うことで、その便利さと活用可能性をふつふつと実感し始める。何て完璧なGIS誘導作戦!
また、Googleのスケッチアップ・ツールで作った3次元モデルを、Google Earthに張り付けたり、ジオデータベースとしてArcMap上に表示したり、その逆(GIS⇒Google Earth)をやったりと、建築学科の学生が喜びそうな3次元データモデルの構築とソフトウェア間連携、ビジュアル化も支援しているという。
Google 3Dギャラリーには、PaulやGSDの学生が作ったハーバード大キャンパス内の建物の3次元建物モデルが沢山掲載されている。
≪下の3つの画像は、3Dギャラリーに登録されているハーバード大の建物モデルをGoogle Earth上で表示したもの≫
自分も学部時代は建築学科だったが、大学院に行ってGISを知ってからは、「GISは都市計画やランドスケープ・デザインのみならず、意匠設計の分野でも大きな力を発揮する」と常日頃から思っていた。Paulは、既に何年もGSDでそれを実践している。
Google EarthやGoogle SketchUpの登場、GISデータのみならず、CADの方でも進んでいる情報の標準化、異なるソフトウェア間の連携の容易化などを鑑みると、建築分野でのGISの利用はこれから飛躍的に伸びるだろう。
Paulと話している中で、それを再認識することができた。
GSDでは、約600名の学生が、建築デザイン、ランドスケープデザイン、都市計画デザインの3コースに分かれて、1Fから5Fまで階段状に広がる巨大studioで設計活動に勤しむ(写真参照)。意匠設計やランドスケープ設計の学生と同じく、都市計画専攻の学生も、Studioでの設計活動をメインとすることがGSDの特徴の一つと言える。後述のPaul Cote氏によると「これは米国でも珍しい」とのこと。おそらく日本の建築学科でも、デザインをメインとした都市計画コースを用意しているところは少ないのではないか?
GIS業界では、GSDの名前を聞いたことがある人も多いと思う。
・Carl Steinitz (景観プランニングGISの第一人者、立命館大GISワークショップ)
・Jack Dangermond(ESRI社長)
・Mark Sorensen(GPC社代表)
・Ian McHarg (『Design with Nature』(1969))
・Peter Rogers(Carlと『A Systems Analysis Model for Urbanization and Change: An Experiment in Interdisciplinary Education』(1970)を共著)
などGISやランドスケープ・デザインの発展に貢献した人材を多く輩出している。
最近では、GSD-GIS = Carl Steinitzのイメージだが、彼は昨年GSDをstep down(退職)して、今はロンドンで暮らしているとのこと。そこで、GSD-GISの新エース(!?)Paul Cote講師から、現在のGSDでのGISの活用に関する話を聞かせてもらった。Paulは、Carlとともに『地理情報システムによる生物多様性と景観プランニング』(1999)を執筆。CGAのTechnical Advisory Committeeも務める彼は、GSD-GISの“顔”といって過言ではない。
Paulは、ハーバードでGISの授業を2つ担当(⇒ハーバードGIS講義一覧)。
彼はGSDの設計活動におけるGIS利用の促進を目的に、以下のような活動を行っている。
■GISデータベースの作成と維持管理
・・・マサチューセッツ州のGISデータをSDEで管理、イントラネットで共有
■GIS利用マニュアルの作成
・・・ソフトウェアのインストールからデータ作成、解析、3次元モデリングまで、丁寧なWebマニュアルを用意
■GIS活用便利ツールの作成
・・・自分も横国大にいた時、建築の学生からたまに相談を受けたが、建築設計の学生は自分が対象とする敷地の地形や土地被覆、土地利用、建物に関する詳細な情報(データ)が欲しい。もちろん、GISを使えばそのようなデータの抽出は可能であるが、そのためにGISの操作方法を覚えるのは面倒であり、大体は断念してしまう。
そこで、PaulはGISをほとんど知らない学生でも、自分の対象敷地の建物、土地利用、地形(標高)、航空写真をボタン一つで簡単に抽出できるツールを作成し(ESRIモデルビルダーを使用)、学生に配布している。これによって学生は、SDEのデータベースに自動的に接続して、マサチューセッツ州の対象地域のGISデータを簡単な操作で入手できる。
Paul曰く、「この便利なツールを使うことによって、学生は裏で動いているGISの存在を認識し、そこから逆にGISに興味を持ち、GISの勉強を始めることもある」。最初からGISを押し付けず、学生は知らない間にGISの機能を使うことで、その便利さと活用可能性をふつふつと実感し始める。何て完璧なGIS誘導作戦!
また、Googleのスケッチアップ・ツールで作った3次元モデルを、Google Earthに張り付けたり、ジオデータベースとしてArcMap上に表示したり、その逆(GIS⇒Google Earth)をやったりと、建築学科の学生が喜びそうな3次元データモデルの構築とソフトウェア間連携、ビジュアル化も支援しているという。
Google 3Dギャラリーには、PaulやGSDの学生が作ったハーバード大キャンパス内の建物の3次元建物モデルが沢山掲載されている。
≪下の3つの画像は、3Dギャラリーに登録されているハーバード大の建物モデルをGoogle Earth上で表示したもの≫
自分も学部時代は建築学科だったが、大学院に行ってGISを知ってからは、「GISは都市計画やランドスケープ・デザインのみならず、意匠設計の分野でも大きな力を発揮する」と常日頃から思っていた。Paulは、既に何年もGSDでそれを実践している。
Google EarthやGoogle SketchUpの登場、GISデータのみならず、CADの方でも進んでいる情報の標準化、異なるソフトウェア間の連携の容易化などを鑑みると、建築分野でのGISの利用はこれから飛躍的に伸びるだろう。
Paulと話している中で、それを再認識することができた。
2008年3月13日木曜日
2008年3月11日火曜日
自分のとらえ方次第
最初に「米国で仕事や研究がしたい」とぼんやりと思い描いたのは、10年前。ESRI社のGISトレーニングプログラムでカリフォルニアに滞在していた時だ。その後、徐々に「GISの先進的な機関で研究したい」と目標に変わっていき、大勢の方々の多大なるサポートのお陰で、自分は米国で在外研究する機会を頂いている。言わば今は、自分の中での「夢の舞台」に立たせてもらっている、のである。本当にとても幸運なことで、いろいろな方々に感謝しても感謝しきれない。
しかし、、、何だか気持ちがすっきりしない日が多い。
大学の環境、周りの人々は申し分ない。むしろ今の自分の身に余るほどである。
原因は、「早く環境に慣れなければ」「喫緊に英語のレベルを上げなければ」「書籍をたくさん読んで自分の知識不足を補わなければ」「来週〆切のポスターを仕上げなければ」「日本の先生方に報告せねば」「(やり残していた)日本の仕事を早く終わらせなければ」など、「~せねば」という義務感と焦燥感に常に駆られるからである。それに追い打ちをかけるように、日に日に、やるべきことが累積していき身を圧迫する。。。
今まで日本で研究をしていた時も、常に何かに追われていて、いつも同じような感覚を持っていた。しかし、『海外に行くんだ!』という目標のもと、「この論文を提出すれば、、、」「この発表が終われば、、、、」とやってきた。
それで運良く、念願かなって、米国に来ているのであるが、日本にいた時と同じ感覚だ。平日はもとより、土日もこのような義務感と焦りに駆り立てられ、せっかくの環境を十分に活かしているとは言えない状況が続いている。やはり、この義務感と焦りの中では、小さくまとまりがちだ。せっかく目黒先生からは「小さい研究成果を目指すのではなく、でっかいものを手に入れてこい!」と送り出して頂いているのに。
(こちらの状況を見抜いてか、先日、先生から「あせらず、無理せず、着実に」というメールをもらった。さすがである。。。)
「幸せや楽しさは、絶対的に主観による」
その状況をどう捉えるか、が大事なのであって、どこで何をしているのかはさほど問題ではない。
常に生き生きしている人は、どこで何をしていようが変わらない。それはどんな環境で何をやっていても、言えることだろう。例え自分が目指していた環境に身を置いても、それを楽しめるかどうかは自分次第である。
これからは、駆られるのではなくて、楽しみながら追っていこう。やはり同じことをやるなら、義務を感じているより、自分で追っている(気になっている)方がモチベーションも格段に上がる。結果も自然とついてくるだろう。
渡米前に『佐々木かをりの手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)を読んだ(ミーハーにも手帳まで買ってしまった。。)。本書では「参加100%」という概念を提唱している。やはり何かをするなら、積極的にどっぷり浸かって、楽しみながら進めていった方が効率はいいし、質も絶対的に向上する、と。
至極当たり前のことだが、すべては自分のとらえ方次第。
まずは「やることがいっぱいあって嬉しいな!」と自分に言い聞かせよう。最初は、たとえ楽しい「フリ」であったとしても、その気になっていくのが人間の特性(らしい)。
「have to」「must」を、「want to」「will」「can」へ変えていこう!
≪写真≫ 雪の日のJ.F.KパークとLarz Anderson Bridgeから眺めるCharles River。本文とはあまり関係ない。。。。
しかし、、、何だか気持ちがすっきりしない日が多い。
大学の環境、周りの人々は申し分ない。むしろ今の自分の身に余るほどである。
原因は、「早く環境に慣れなければ」「喫緊に英語のレベルを上げなければ」「書籍をたくさん読んで自分の知識不足を補わなければ」「来週〆切のポスターを仕上げなければ」「日本の先生方に報告せねば」「(やり残していた)日本の仕事を早く終わらせなければ」など、「~せねば」という義務感と焦燥感に常に駆られるからである。それに追い打ちをかけるように、日に日に、やるべきことが累積していき身を圧迫する。。。
今まで日本で研究をしていた時も、常に何かに追われていて、いつも同じような感覚を持っていた。しかし、『海外に行くんだ!』という目標のもと、「この論文を提出すれば、、、」「この発表が終われば、、、、」とやってきた。
それで運良く、念願かなって、米国に来ているのであるが、日本にいた時と同じ感覚だ。平日はもとより、土日もこのような義務感と焦りに駆り立てられ、せっかくの環境を十分に活かしているとは言えない状況が続いている。やはり、この義務感と焦りの中では、小さくまとまりがちだ。せっかく目黒先生からは「小さい研究成果を目指すのではなく、でっかいものを手に入れてこい!」と送り出して頂いているのに。
(こちらの状況を見抜いてか、先日、先生から「あせらず、無理せず、着実に」というメールをもらった。さすがである。。。)
「幸せや楽しさは、絶対的に主観による」
その状況をどう捉えるか、が大事なのであって、どこで何をしているのかはさほど問題ではない。
常に生き生きしている人は、どこで何をしていようが変わらない。それはどんな環境で何をやっていても、言えることだろう。例え自分が目指していた環境に身を置いても、それを楽しめるかどうかは自分次第である。
これからは、駆られるのではなくて、楽しみながら追っていこう。やはり同じことをやるなら、義務を感じているより、自分で追っている(気になっている)方がモチベーションも格段に上がる。結果も自然とついてくるだろう。
渡米前に『佐々木かをりの手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)を読んだ(ミーハーにも手帳まで買ってしまった。。)。本書では「参加100%」という概念を提唱している。やはり何かをするなら、積極的にどっぷり浸かって、楽しみながら進めていった方が効率はいいし、質も絶対的に向上する、と。
至極当たり前のことだが、すべては自分のとらえ方次第。
まずは「やることがいっぱいあって嬉しいな!」と自分に言い聞かせよう。最初は、たとえ楽しい「フリ」であったとしても、その気になっていくのが人間の特性(らしい)。
「have to」「must」を、「want to」「will」「can」へ変えていこう!
≪写真≫ 雪の日のJ.F.KパークとLarz Anderson Bridgeから眺めるCharles River。本文とはあまり関係ない。。。。
2008年3月7日金曜日
大学バスケ観戦
大学のLavietes Pavilionで、アイビーリーグ・バスケットボールを見てきた。
2007-2008のシーズンは全部で30試合をこなす。3/7時点で、ハーバードは全8チーム中同率6位(ちなみに明日の3/8が今季のアイビー・リーグの最終戦)。今日の相手は、リーグ2位のBrown大学だった。
試合は、62-78でBrown大学の圧勝。
ハーバード・男子バスケ公式サイト
自分は中・高とバスケ部だったので、やはりバスケットボールを見るのは楽しい。
ハーバード大バスケ部のエース(?)・Linがアジア人だったのは驚いた。両軍のベンチを見ても、アジア人は彼ひとり。今後も彼を応援していこう(って、今期はもう終わりだけど)。
ところで、大学バスケットを観戦するのに、大人は一人10~15ドル程度かかる。
(子供5ドル、ハーバード大学院生4~5ドル、学部生無料)
日本の大学バスケを見に行ったことはないから比較はできないけど、若干高い気がする。
しかし、会場はバスケの専用ホールだし、10分間のハーフタイムはもちろんのことながら、ゲームの合間合間にも、何かしらのイベントが用意されており、観客を飽きさせない。
①試合中、頻繁に行われる30秒間のタイムアウト(作戦会議?)のたびごとに合奏部の激しい演奏のもと、チアガールがコートでパフォーマンスを披露。ゲームの最中も、「ディフェンス!!ディフェンス!!」と選手にエールを送り続ける。こんなに応援されつづけると、選手のモチベーションは上がらない訳はない。≪写真・上から2番目≫
②ダンスチーム。ハーフタイムやタイムアウト時に、コート中央に出てきて、華麗な舞(?)を披露。チアガールと同様、終始笑顔。≪写真・下から3番目≫
③Kidsバスケットボール。ハーフタイムに地元の子供たちが出てきて、ミニゲーム。実はこれが一番盛り上がった!?≪写真・下から2番目≫
最も気になったのは、ハーバードのメンバー全員が、スクールカラーであるクリムゾン(赤系統)のバッシュ(NIKE)を履いていたこと。もしかして、ハーバード別注モデルだろうか?
(ユニフォームもNIKEたし、試合のパンフにもNIKEのロゴが入っていたので、何らかの提携をしているのでは??)
2007-2008のシーズンは全部で30試合をこなす。3/7時点で、ハーバードは全8チーム中同率6位(ちなみに明日の3/8が今季のアイビー・リーグの最終戦)。今日の相手は、リーグ2位のBrown大学だった。
試合は、62-78でBrown大学の圧勝。
ハーバード・男子バスケ公式サイト
自分は中・高とバスケ部だったので、やはりバスケットボールを見るのは楽しい。
ハーバード大バスケ部のエース(?)・Linがアジア人だったのは驚いた。両軍のベンチを見ても、アジア人は彼ひとり。今後も彼を応援していこう(って、今期はもう終わりだけど)。
ところで、大学バスケットを観戦するのに、大人は一人10~15ドル程度かかる。
(子供5ドル、ハーバード大学院生4~5ドル、学部生無料)
日本の大学バスケを見に行ったことはないから比較はできないけど、若干高い気がする。
しかし、会場はバスケの専用ホールだし、10分間のハーフタイムはもちろんのことながら、ゲームの合間合間にも、何かしらのイベントが用意されており、観客を飽きさせない。
①試合中、頻繁に行われる30秒間のタイムアウト(作戦会議?)のたびごとに合奏部の激しい演奏のもと、チアガールがコートでパフォーマンスを披露。ゲームの最中も、「ディフェンス!!ディフェンス!!」と選手にエールを送り続ける。こんなに応援されつづけると、選手のモチベーションは上がらない訳はない。≪写真・上から2番目≫
②ダンスチーム。ハーフタイムやタイムアウト時に、コート中央に出てきて、華麗な舞(?)を披露。チアガールと同様、終始笑顔。≪写真・下から3番目≫
③Kidsバスケットボール。ハーフタイムに地元の子供たちが出てきて、ミニゲーム。実はこれが一番盛り上がった!?≪写真・下から2番目≫
最も気になったのは、ハーバードのメンバー全員が、スクールカラーであるクリムゾン(赤系統)のバッシュ(NIKE)を履いていたこと。もしかして、ハーバード別注モデルだろうか?
(ユニフォームもNIKEたし、試合のパンフにもNIKEのロゴが入っていたので、何らかの提携をしているのでは??)
T.G.I. Friday
Thanks God It's Friday!
今日は、米国に来て早5回目の金曜日だ。
毎週感じていたが、金曜は午後の早い時間から徐々に校舎の中が寂しくなる。
17時を過ぎたころには校舎内の人は激減し、建物の中には自分一人が取り残されたような気分になる。
(もちろん、実際はそうではないが。。)
≪写真・上≫ Pierce Hallの1F廊下(18時ころ)
≪写真・中≫ Pierce Hallの自分の部屋の近く(18時ころ)
しかし、建物を出て、いつもの帰り道を歩いていると、キャンパス内でも、キャンパス外の商店街(?)でも、普段よりも家族連れや友人同士で楽しげに歩いている人々を多く見る。
法学部のスケートリンクも賑わっているし≪写真・下≫。
日本でも、もちろん金曜日は同様の傾向があるけれど、その(平日との)ギャップがこちらの方が大きい気がするのは気のせいだろうか?
そうえいば10年前、カリフォルニアのリゾート地の近くに住んでいた時も、金曜の午後はボートや自転車などを載せたトラックやキャンピングカーをやたら沢山見かけた。
かくいう自分も、今日は大学バスケットボールを見に行ってきます!
Harvard Men's Basketball
T.G.I. Friday's
今日は、米国に来て早5回目の金曜日だ。
毎週感じていたが、金曜は午後の早い時間から徐々に校舎の中が寂しくなる。
17時を過ぎたころには校舎内の人は激減し、建物の中には自分一人が取り残されたような気分になる。
(もちろん、実際はそうではないが。。)
≪写真・上≫ Pierce Hallの1F廊下(18時ころ)
≪写真・中≫ Pierce Hallの自分の部屋の近く(18時ころ)
しかし、建物を出て、いつもの帰り道を歩いていると、キャンパス内でも、キャンパス外の商店街(?)でも、普段よりも家族連れや友人同士で楽しげに歩いている人々を多く見る。
法学部のスケートリンクも賑わっているし≪写真・下≫。
日本でも、もちろん金曜日は同様の傾向があるけれど、その(平日との)ギャップがこちらの方が大きい気がするのは気のせいだろうか?
そうえいば10年前、カリフォルニアのリゾート地の近くに住んでいた時も、金曜の午後はボートや自転車などを載せたトラックやキャンピングカーをやたら沢山見かけた。
かくいう自分も、今日は大学バスケットボールを見に行ってきます!
Harvard Men's Basketball
T.G.I. Friday's
2008年3月1日土曜日
Snow storm
ボストン周辺は、今の時期、ほとんど毎日0℃以下であり、日によっては-10℃近くまで気温が下がることがある。
この数週間、週末にStormがやって来ることが多かった。
Stormがやってくると、一晩で街中でも30cm~50cm位積もることもある。
南国・宮崎県日南市育ちで、関東に来るまで雪を見たことがなかった自分は、「東京より北には絶対住みたくない!」と以前は強く思っていた。
しかし住めば都で、真っ白な街やキャンパスの中をてくてく歩いて行くのも楽しい。
最近では豪雪(?)や雨の中でも、傘をさして大学へ歩いて行くのも楽しくなってきた。
(通勤中は、ICレコーダーに録音した英語スピーチをヘッドホンで聞きながら、それをブツブツを口に出すという英語特訓を行っているので、周りから見たら怪しいはず)
特にstormの後の晴天の日は、空の青と雪の白とのコントラストが気持ちいい。
この寒さもあと数週間だろうから(?)、今のうちにボストンの冬を楽しんでおこう。
この数週間、週末にStormがやって来ることが多かった。
Stormがやってくると、一晩で街中でも30cm~50cm位積もることもある。
南国・宮崎県日南市育ちで、関東に来るまで雪を見たことがなかった自分は、「東京より北には絶対住みたくない!」と以前は強く思っていた。
しかし住めば都で、真っ白な街やキャンパスの中をてくてく歩いて行くのも楽しい。
最近では豪雪(?)や雨の中でも、傘をさして大学へ歩いて行くのも楽しくなってきた。
(通勤中は、ICレコーダーに録音した英語スピーチをヘッドホンで聞きながら、それをブツブツを口に出すという英語特訓を行っているので、周りから見たら怪しいはず)
特にstormの後の晴天の日は、空の青と雪の白とのコントラストが気持ちいい。
この寒さもあと数週間だろうから(?)、今のうちにボストンの冬を楽しんでおこう。
GISの授業
ハーバード大学でのGISおよび関連の授業
≪2007 Fall – 2008 Spring≫ (開講学期、講師名)
行政学系スクール
・「Introduction to Geographical Information Systems」(秋、Srinivasan)
・「Mapping the Census」(秋、Srinivasan)
・「Advanced Geographical Information Systems Workshop」(春、Srinivasan)
建築・都市計画系スクール
・「Fundamentals of Geographic Information Systems」(春、Cote)
・「Site Representation and Analysis」(春、Cote)
工学系スクール
・「Spatial Analysis of Environmental and Social Systems」(春、Srinivasan)
公衆衛生系スクール
・「Introduction to GIS Workshop using ArcGIS」(冬、Srinivasan)
・「Spatial Statistics for Social Inquiry and Health Research」(春、Paciorek, Izem, and Ryan)
文学系スクール
・「Spatial and Prosopographical Analysis of China's History」(春、Bol)
・「GIS and Spatial Analysis in Archaeology」(来年度開講、Ur)
エクステンションスクール
・「Introduction to GIS」(秋、Guan)
・「Operational GIS 」(春、Guan & Huang)
これだけ広範な学問領域において、それぞれ特有のGIS関連のクラスが用意されているのがすごい。
本学期は、行政学系の学生に交じって、「Advanced Geographical Information Systems Workshop」を受講中。とりあえず、予習の量が半端じゃなく、もー大変。
≪2007 Fall – 2008 Spring≫ (開講学期、講師名)
行政学系スクール
・「Introduction to Geographical Information Systems」(秋、Srinivasan)
・「Mapping the Census」(秋、Srinivasan)
・「Advanced Geographical Information Systems Workshop」(春、Srinivasan)
建築・都市計画系スクール
・「Fundamentals of Geographic Information Systems」(春、Cote)
・「Site Representation and Analysis」(春、Cote)
工学系スクール
・「Spatial Analysis of Environmental and Social Systems」(春、Srinivasan)
公衆衛生系スクール
・「Introduction to GIS Workshop using ArcGIS」(冬、Srinivasan)
・「Spatial Statistics for Social Inquiry and Health Research」(春、Paciorek, Izem, and Ryan)
文学系スクール
・「Spatial and Prosopographical Analysis of China's History」(春、Bol)
・「GIS and Spatial Analysis in Archaeology」(来年度開講、Ur)
エクステンションスクール
・「Introduction to GIS」(秋、Guan)
・「Operational GIS 」(春、Guan & Huang)
これだけ広範な学問領域において、それぞれ特有のGIS関連のクラスが用意されているのがすごい。
本学期は、行政学系の学生に交じって、「Advanced Geographical Information Systems Workshop」を受講中。とりあえず、予習の量が半端じゃなく、もー大変。
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